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書きかけの原稿や商品説明、商品写真を巻き込んでいつものPCがクラッシュし、PL31rは全てやり直しとなりました。とほほ。

WALTHERのPROラインは、派手なスペックではなく、飛ぶように売れるわけではないのですが、地道にロングセラーになる魅力があります。LEDLENSERに仕様が似ているのですが、より融通が効くセッティングになっているのが特徴です。

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PL31rは、名前から推測できるようにPL30の後継機。PL30も地道に人気のあった機種ですが、充電機能を備え、光量アップと、最近では王道の進化となりました。

端正でスリムなデザインは引き継いでいます。こうしたプロポーションの良さは欧州系っぽい。各部の仕様や雰囲気から、LEDLENSERがOEMしてるんじゃないかなぁと思います。

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といっても、各部のチェッカチングや、フラット部分の彫りの深さはLED LENSERよりも精悍なものを感じさせます。端正なデザインのPL31rですが、細部を見ると銃器メーカー「ワルサー」らしい強さも感じられたりします。

テール部分はテールスイッチはフラットタイプ。実際は内部にある充電ユニットがスイッチで、テールキャップは単純なゴムキャップです。そのため多少緩めても操作可能。

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充電中はインジケーターが点灯して充電状況を知らせます。この辺りは最新世代らしい仕様ですね。電池は汎用タイプなので、当店で販売している10440で互換できます。最近は当店自体が代替電池難民と化しているので、こういう仕様は安心です。

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この手のクリップは横方向にスポン!と抜くのですが、PL31rは一旦テールキャップを外してお尻側から少しずつ入れないとボディに傷をつけてしまいます。また、浮いた状態だとテールキャップをガリガリ擦るので、お手元に届いたらこの写真を参考にクリップの位置を整えてからテールキャップを外してください(初期状態では電池は抜かれて、内部の白箱に取り付けてあります)。

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このライトの最大の特徴は、ヘッドツイストによるズーム機能でしょう。ズーム機能のあるペンライトはなくなはないのですが、コンパクトなヘッドで、しかもきちんとズームできるものはほとんどありません。

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スポットではほぼ中心部のみの照射。あまり実用性はない・・・とは思いますが、配管系の技師さんなどは重宝するでしょう。20m先のコンクリの変色を確認するくらいの能力はあるので、中型~大型のライトを持っていない時も活躍でき、建築系のホワイトカラーさんにもよろしいかと。

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ワイド側。こちらも十分に広いですね。安物のズーム&ワイドだとズーム(笑)&ワイド(笑)みたいになっちゃっているものも多いのですが、この辺りはさすがワルサー。とはいえ、ワイドと言ってもディープリフレクターのライトの周辺光くらいの範囲なので、この辺りは好みが分かれそうです。

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とはいえ逆にフラットでワイドな照射を生かして、地味に便利なのがMOONモードのワイド照射。司会者が暗い会場で進行表を読む時のような、限定的なシチュエーションにも対応可能。暗所での撮影や観測の場合も、点灯したままポケットに入れておくと機械のセッティングに便利かと思います。

ワルサーPL31r 操作方法 WALTHER

各モードの組み合わせで、6つのモードグループを搭載。セッティングはそんなに難しくないと思いますが、適当にプチプチスイッチを押していると変なモードに入ることがあるのは・・・まあ、こうした多機能機種の宿命ですね。個人的には40%オンリーモードが良い感じ。全てのモードグループで、ダブルクリックでターボ、長押しでストロボ発動なのでなかなかタクティカルです。こういうところもLEDLENSERにはない、WALTHERらしさですね。

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汎用電池を搭載した上での充電機能。フォーカス機能などが全長を長くしていますが、個人的には結構気に入りました。例えばSTREAMLIGHT MICROSTREAMよりも長いのですが、このクラスのライトは長めの方が操作性は良く、長いからといってポケットからはみ出すわけでもないのでいいのではないかと思います。高機能な分、操作系が煩雑ではありますが、一度セッティングを固めてしまえば頻繁に変更することはないですし。トゲトゲしくないデザインもいいと思いますね。

スーツなど重い物を携帯できない服装の際に備ておくライトとしては申し分ない感じです。EDCマニアの方、いかがでしょうか。