オーストラリア国防省は2021年10月6日、陸軍の偵察活動用に電動オートバイ「E-バイク」を試験導入したと発表した。通常のオートバイより静かで敵に気付かれにくく、戦場における迅速で効果的な情報収集に役立つと期待される。
バッテリー駆動の偵察用E-バイクは、最高速度が90km/hで、航続距離が100km。モーター音が小さく、煙や埃を巻き上げて敵に気づかれる心配もないため、戦場で情報を集めるのに有利だと、偵察部隊のThomas Ovey伍長は語る。
例えば、戦場で見つけた情報や、部隊の誰かが携帯電話で撮った写真も、偵察バイクを活用すれば安全に取り扱うことができる。部隊が情報を本部に届けるのを待つのではなく、連絡が来たら偵察バイクを駆り、情報を受け取って戻るほうが、より広い範囲を速く簡単にカバーできるという。
また、E-バイクの任務は、隊員たちにとってもワクワクする体験のようだ。これは、想定外のメリットだったとOvey伍長は語っている。
今年の演習では、ボクサー偵察戦闘車両のルート上の偵察や確認などを予定している。E-バイクの採用に向けた試験の報告は年末の見込みだ。
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Electric pushies finding role on battlefield
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