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 東京都内の区立小学校に勤務する女性教師(27)が、いわゆる“立ちんぼ”行為を繰り返していたとして、都教育委員会は9月14日に懲戒免職処分にしたと発表した。

【写真】ネオンの中、男性も女性もいる歌舞伎町

 ことが発覚したのは昨年11月5日夕方。新宿・歌舞伎町の路上に女性教師はたたずんでいた。“立ちんぼ”スポットとしても知られるそのエリアは、コロナ禍のなかでも意味ありげな男女の人影が絶えなかったという。

「緊急事態宣言が発出されて繁華街が閑散とした時期でも、むしろ“立ちんぼ”は増えていた印象です。いつも見かける常連の女性だけでなく、明らかにコロナ禍で初めて立ってみたという感じで慣れない様子の女性も加わっていました」(歌舞伎町事情に詳しいライター)

 その日、大久保公園のすぐそばに立っていた女性教師は、客引きした男性が警視庁の私服警察官だったため売春防止法違反(客待ち・誘引)の疑いで現行犯逮捕された。

 警視庁担当記者が語る。

「女性教師は昨年10月から病気療養を理由に休職していました。今年1月に起訴猶予となり、都の教育委員会が処分について検討していたところで、2月24日に再び同じ容疑で現行犯逮捕されたんです」

 子供たちを教育する立場の女性教師が、わずかな期間で2度にわたって売春防止法違反容疑で逮捕されるという事態に学校関係者も困惑を隠せないようだ。

 都の教育庁がこう説明する。

「(売春行為を)昨年の2月頃にはじめて、3月から6月はコロナが怖いのでそういうことはまったく行なっていなかったということです。7月から(最初に逮捕された)11月までは『週に2〜3回ペースでしていた』と話していますが、これまでどのくらいの回数になるかは『覚えていない』と説明しています。

 学生時代から、好きなミュージシャンのライブや、ファッションなどにお金を使って、カードの支払いが重なり借金が300万円に膨れあがっていたということです。本人は自分の考えの甘さから、犯罪行為を犯してお金を得るという大変なことをしてしまったと話しています」(人事部職員課)

 小学校の教師という立場を失うリスクを冒してまで、売春行為をせざるを得ない事情があったのかというと、関係者たちは首をかしげる。
 
「逮捕時の女性教師は、見た目の雰囲気から『先生』には見えなかったそうです。露出度の高いファッションに派手めのメイクで、歌舞伎町の“立ちんぼ”スポットにいても違和感なく馴染んでいたようです。しかも、浪費による借金はあったとはいえ、そこまで生活が追い詰められているというような様子ではなかったと捜査関係者は語っています。

 2度目の逮捕でも起訴猶予となったのは、売春防止法が(売春する)女性の保護更生を目的としているため、そのあたりも考慮されたとみられています。同様の理由で、教育委員会も女性の名前など詳細は明らかにしていません」(前出の警視庁担当記者)
 
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