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東京パラリンピックの競泳、男子400メートル自由形の視覚障害が最も重いクラスで、初出場ながら銀メダルを獲得した富田宇宙選手はレースのあと涙が止まりませんでした。みずからの泳ぐ理由を「互いを理解し、認め合う社会にするため」と公言し、社会への発信を続けてきた富田選手。ふだんは冷静で理路整然と語る32歳が見せた涙の理由は、コロナ禍で悩み苦しんできたこの1年で、自分を支え、奮い立たせてくれた周囲の人たちへの感謝でした。