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25日、ドイツ南部ミュンヘンの裁判所の法廷に入る過激派組織「イスラム国」(IS)の女(AP=共同)

 【ベルリン共同】ドイツ南部ミュンヘンの裁判所は25日、過激派組織「イスラム国」(IS)に加わり、戦争犯罪未遂や人道に対する罪などに問われたドイツ人の女(30)に禁錮10年の判決を言い渡した。女はイラクで2015年、奴隷としていたクルド民族少数派ヤジド教徒の5歳の女児が炎天下で死ぬのを傍観したとして、起訴された。

 ドイツの法律では国外での戦争犯罪や人道に対する罪を訴追でき、報道によると、ヤジド教徒に対する犯罪でISメンバーを起訴した世界初のケースという。

 検察などによると、女は15年当時、イラク人のISメンバーの夫と同国で暮らしていた。