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実験は、東芝が東北大学病院などと共同で行いました。

▽膨大な量となる人の遺伝子の解析情報=ゲノム情報を特殊な加工を加えたうえで暗号化し、
▽暗号データを光の粒に乗せてやり取りする「量子暗号通信」を使い、ネットワークで結ばれた複数の拠点に伝送、保管します。

実験では、データの保管、復元がそれぞれ20分から30分程度でできたということです。

ゲノム情報は極めて機密性が高いため、ディスクやテープなどの媒体に記録して保管するのが一般的です。

今回の方法は、
▽理論上、絶対に解読されないとされる「量子暗号通信」を使ううえ、
▽ネットワークを介して分散、保管するため、従来よりも安全でコストをおさえられるのが特徴で、
東芝や大学病院は、ゲノム情報の保管や復元に成功したのは世界で初めてだとしています。

「量子暗号通信」は同じように膨大なデータを扱う金融業界などでも検討されていて、今後、技術の活用が広がる可能性もあります。