台湾の呉※ショウ燮外交部長がヨーロッパ訪問中に面会する予定となっているチェコの上院議長がNHKの取材に応じ、「台湾と台湾の民主主義を支援するのは私たちの義務だ」と述べて関係を強化していく考えを強調しました。
台湾外交部によりますと、呉※ショウ燮外交部長は、26日にスロバキアで開かれるフォーラムで演説するほか、チェコを訪れ、大統領に次ぐ地位にあるビストルチル上院議長などと面会する予定です。
これを前にビストルチル上院議長は25日、NHKの取材に応じ、かつて自分も旧ソビエトの強い影響を受けていた共産主義政権下で、自由が制限される生活を送っていたと振り返ったうえで「台湾と台湾の民主主義を支援するのは私たちの義務だ」と述べ、関係を強化していく考えを強調しました。
また、呉部長の訪問に中国が強く反発していることについては「快く思わない人がいればとても残念だが、なにかに違反しているわけではないと確信している」として自由と民主主義を尊重する国として行動しているとの認識を示しました。
ビストルチル上院議長は去年、議員や企業関係者などおよそ90人の訪問団を率いて台湾を訪問し、蔡英文総統と会談したほか議会で演説していました。
※ショウは「かねへん」に「りっとう」
ヨーロッパ議会議員 台湾の呉外交部長と面会
面会はブラチスラバのホテルで行われ、ヨーロッパ議会が、今月、EU=ヨーロッパ連合に対し、台湾との関係を強化するよう勧告する文書を採択したことなどについて、意見を交わしたということです。
シュテファニッツ議員は「台湾と、半導体をはじめ、新たな分野で協力を深めていくことをうれしく思っている。EUと台湾の間でさらなる協力の余地があると確信している」と話していました。
呉部長は、26日にスロバキアで開かれる政府高官やビジネス関係者らが参加するフォーラムで演説し、その後チェコを訪れ、大統領に次ぐ地位にあるビストルチル上院議長などと面会する予定です。