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今回は、今月発表になり、順次発売していくOne-Netbook社の新型ゲーミングUMPC「ONEXPLAYER mini」と「ONEXPLAYER AMD版」を比較しながらレビューしていきたいと思います。

多数のUMPC(超小型ノートパソコン)をリリースしているOne-Netbook社の新型ゲーミングUMPC「ONEXPLAYER mini」と…

従来ONEXPLAYERは8.4インチで、今回のAMD版は筐体同じでCPUがRyzenになりました。また、miniの方はサイズ自体7インチと小型化しています。これは筐体としても新型。

↓の左側がmini、右側がAMD版です。

また、気になる比較対象として、Nintendo Switchともサイズ比較をしていきたいと思いますよ。Switchは6.2インチなので、ONEXPLAYER miniとディスプレイサイズが近くなっています。

それでは、さっそく見ていきましょう!

ONEXPLAYER mini スペックと外観

まずはONEXPLAYER miniの方から。

↓のように一回り小さくなり、より携帯ゲーム機感が増しました。重量も二回りほど軽くなっています。

価格は、512GBが税込155,100円(予約特価139,590円)、1TBが166,100円(149,490円)、2TBが188,100円(169,290円)。

現在、同社公式ページのこちらと、↓のアマゾンで予約受付中。発売は1月28日で、現在予約特価として10%OFFになっています。

なお、公式ページで購入する場合は、10%OFFに加えて、デイリーガジェット限定クーポン「YBP3T2P6VV」を適用すればさらに2,000円OFFになります(12/30まで)

スペックは下記の通り。

  • CPU:Core i7-1195G7(4C8T)
  • GPU:Intel Iris Xe Graphics 96EU
  • RAM:16GB LPDDR4x 4266MHz
  • ストレージ:512GB/1TB/2TB M.2 2280 SSD(PCIe3.0 NVMe)
  • ディスプレイ:7インチ(1920×1200)IPS 10点マルチタッチ
  • 通信:Wi-Fi6、Bluetooth 5.0
  • バッテリー容量:10,455mAh
  • サイズ:262x107x20mm
  • 重量:586g

現状、独立型GPUを搭載したゲーミングノートパソコンを除き、統合型CPU搭載のモバイルWindows機としては最高峰となるi7-1195G7を搭載しています。

競合のGPD Win3やAYA Neoと比べ、解像度が高いのも魅力です。

ゲームパッドは、おなじみXbox配列。そのほか、スクリーンキーボードON/OFFやTURBO、BACK、HOMEなどのFunctionボタンがいくつかついています。TURBOボタンはTDPを切り替えられます。

ゲームパッドの押し心地はかなり良質です。高価格帯のゲームパッドの、上品かつしっかりした押下感。ALPS製の日本製ジョイスティックも、もちろん使い勝手抜群です。

ポート類ですが、底面にはUSB4.0 Type-Cがついています。40Gbps伝送対応なので、外付けGPUボックスも使えます。

8.4インチの方は、純正キーボードケースを装着するマグネットピンがついているのですが、miniの方にはありません。

上部には、こちらもUSB4.0 Type-C、USB3.0 Type-A、3.5mmイヤホンジャック、電源・音量ボタンです。microSDカードスロットは、8.4インチのほうは付いていますが、miniの方は非搭載。これは残念ポイントですね。

背面には排気穴。プラスチックの質感は悪くありません。

全体的に、8.4インチよりも丸みを帯びてグリップ感が増しています。本体サイズの小型化や軽量化と相まって、手に持ったままWindowsゲームをプレイするのに、より快適な筐体となりました。

ONEXPLAYER AMD版 スペックと外観

続いてはAMD版です。こちらは、従来からある8.4インチ筐体と同じで、CPUのみ変更。ボタン類はminiと同様です。

価格は、5700U版が税込166,100円(予約特価149,490円)、4800U版が155,100円(129,980円)とCore i版よりも抑えられています。

テックワン公式サイトのこちらのページと、↓のアマゾンで16%OFFの予約特価にて受付中。発売は12月18日より順次。

こちらもmini同様に、公式ページで購入する場合は、予約特価に加えて、デイリーガジェット限定クーポン「YBP3T2P6VV」を適用すればさらに2,000円OFFになります(12/30まで)

スペックは下記の通り。

  • CPU:AMD Ryzen 7 5700U/4800U
  • GPU:AMD Radeon Graphics
  • RAM:16GB LPDDR4x 4266MHz
  • ストレージ:1TB M.2 2280 PCIe3.0 NVMe SSD
  • ディスプレイ:8.4インチ(2560×1600)IPS 10点マルチタッチ
  • 通信:Wi-Fi6、Bluetooth 5.0
  • バッテリー容量:15,300mAh
  • サイズ:288x130x21mm
  • 重量:約819g

今回レビューするのはRyzen 7 4800U版。このほか、より高性能な5700U版があります。

こちらは解像度が2560×1600とさらに高精細で、バッテリー容量も5,000mAh増しています。一方で重量は800gを超えています。

底面には、従来機と同様に、純正キーボードケースを装着するためのマグネットピン。

ポート類は上部にまとめられています。USB3.2 Type-Cが2つ、USB3.0 Type-A、microSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャック。Type-Cのバージョンはminiよりも低い一方、microSDが搭載されています。

背面には電源ボタン、音量ボタン、ミュートボタンがついています。電源ボタンは、指紋認証センサを兼用。

筐体比較 – Switchも入れて

さて、筐体の比較をしていきたいと思います。

まずminiとAMD版では、miniにあってAMDにないものが、USB4.0ポート。逆にminiにはないものが、スタンド、指紋認証センサ、microSDカードスロット、純正キーボードケース用ピンといったところ。

続いて、Switchも入れてサイズを見ていきます。有機ELSwitch、ようやく買えました!店頭在庫も復活しています。

まずフットプリントですが、↓のようにSwitchが二回りほど小さくなっています。

中身や画面サイズが違うので、単純な体積比較ですが、両機と比べるとSwitchはかなりコンパクトさを感じます。

厚みは↓のような感じ。8.4インチ版とminiを比べても、かなりのコンパクト化を実現していることが分かります。

実測の重量ですが、まずSwitchが424gです。これは持ったことある方が多いと思うので、この重量を基準にイメージしてみてください。

miniが588g。Switchよりも、スマホ一台分くらい重いイメージ。

そこから8.4インチ版は811g。モバイルノートパソコンとして考えると非常に軽い一方、両手に持ってゲームをすると考えると、結構な重量感はあります。そのため、スタンドが役に立ちますね。

使い勝手

7インチのmini版であっても、大半のゲームは(老眼でなければ)細かすぎるということもなく、苦労なくプレイすることができます。パフォーマンスは高いので、↓の原神を含め、fps/解像度調整をすれば、大半のタイトルはプレイできます。

ブラウザやYouTubeを見るのも快適です。やはり7インチの絶妙なサイズ感で、タッチ操作でスクロールしたりリンクをタップするのも、大きなストレスなく行うことができます。

ちなみに、同条件で最大輝度にした場合、miniは8.4インチよりも若干暗めです。mini単体で操作しているときは気になりませんが、両機を並べると違いが分かります。個体差もあるのかもしれません。

使いづらいポイントはスクリーンキーボードですね。

これはONEXPLAYERというよりもWindows 11が悪いのかもしれませんが、キーボードボタンを押して出てくるスクリーンキーボードが極小で、振動フィードバックも無いので結構押しづらいです。特にパスワード入力の際、入力した文字が見えない場合はストレス。

Windows 11の設定で変えられるかもしれませんが、デフォルト設定ではそういうストレスがあります。

一方でWindows 11はタッチ操作がよりしやすくUI改善されていますので、タブレットPCとしての操作性は高まっています。

ベンチマークスコア

最後にベンチマークを比較していきましょう。

まずFF14から。miniはFullHDの標準品質(ノートPC)ウィンドウモードで、「快適」の9,048。問題なくプレイ可能。

AMD版の方は、同条件で7,476とちょっとスコアが下がります。

CINEBENCH R23ですが、miniの方はシングル1,226pts、マルチ3,945pts。

他CPUとの比較では、シングルが↓のように高速で、

マルチは↓の通り。

続いてAMD版ですが、こちらはminiよりも倍のコア数がある8C/16Tなので、シングルは同等の1,230ptsに対し、マルチが7,606ptsと非常に高くなっています。

FFベンチマークでは出ませんでしたが、マルチコア性能が活きてくるようなユースケースですと、AMD版がより高いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

他CPUとの比較Singleが下記で、

Multiが下記です。

自身のプレイスタイルに合った一台を

以上、今月発表になり、予約受付中のONEXPLAYERのAMD版とmini版を比較レビューしてきました。

mini版は、どこへでも持ち運んで持ったままプレイするのに適していますし、AMD版は文字情報の多いMMOなどのタイトルをプレイするには、他のゲーミングUMPCよりも威力を発揮するでしょう。

それぞれに強みがあるので、今回のレビューを参考に、自身の期待するプレイスタイルと照らし合わせて最適なモデルを選んでみてください。

操作しながら、ポータブルWindows機もここまでの性能を持つに至ったか、と感無量でしたよ!

秋葉原のハイビーム秋葉原本店では、実機を操作することもできますよ↓

下記でお伝えしていた、秋葉原にできたUMPC(超小型ノートパソコン)やゲーミングPCの専門店「ハイビーム秋葉原本店」にお邪魔してきました!

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