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検査の陽性率の7日間平均は25日時点で20.7%となり、前の週の今月18日時点の24%から3.3ポイント下がりました。

専門家は、「依然として高い水準で推移している。検査を迅速に受けられないことで多数の感染者が潜在している可能性がある。検査体制の強化が必要だ」と指摘しました。

そのうえで「会食の同席者が陽性になるなど自分が濃厚接触者である可能性がある場合は、保健所からの指示がなくても医療機関に相談し検査を速やかに受けるよう都民に理解してもらう必要がある」と述べました。

入院患者は、25日時点で4154人で、今月18日の時点より339人増加し、過去最多を更新しました。

専門家は、「入院重点医療機関の多くが通常の救急患者の受け入れを行う病院であり、緊急を要するけがや病気の患者の救急搬送や受け入れにも大きな支障が生じている」と指摘しました。

そのうえで「現在の感染状況が続けば医療提供体制の限界を超え救える命が救えない事態がさらに悪化する。危機感を現実のものとしてみんなで共有し社会全体で協力して立ち向かう必要がある」と強く呼びかけました。

保健所が都の入院調整本部に入院先を探すよう求めた依頼件数の7日間平均は、25日時点で595件で、今月18日時点より106件減りました。

ただ、専門家は、「非常に高い水準で推移している。調整が難航し、翌日以降への繰り越しや、自宅での待機を余儀なくされる事例が多数生じ、きのうは250人が翌日に繰り越しになった」と指摘しました。

25日時点の入院患者4154人を年代別にみると、60代以下が全体のおよそ83%と高い水準が続いていて、年代別では
▽50代が最も多く全体のおよそ24%、
▽次いで40代がおよそ21%となっています。

▽30代以下でもおよそ27%を占めていて、専門家は「若年、中年層を中心とした入院患者が急増している。遅れて、この年齢層の重症患者も急速に増加している」と指摘しました。

また、都の基準で集計した25日時点の重症患者は今月18日時点の275人から2人増えて277人で、過去最多になりました。

専門家は「極めて高い水準で推移している。重症患者用の病床がひっ迫し、病床が空いてもすぐに次の患者が入院し、満床となる事態になっている」と指摘しました。

25日時点の重症患者277人の男女別は、
▽男性208人
▽女性69人です。

年代別では、
▽50代が最も多く109人、次いで
▽60代が58人、
▽40代が49人、
▽70代が27人、
▽30代が23人、
▽80代が6人、
▽20代が4人、
▽10代が1人でした。

専門家は「40代から60代で重症患者全体の78%を占めている。この年代に対してワクチン接種は重症化の予防効果と死亡率の低下が期待されていることを啓発する必要がある」と指摘しています。

そのうえで「今週は20代と30代でも新たな重症例が発生している」と述べ、肥満、喫煙歴のある人は若年であっても重症化リスクが高く、警戒する必要があるという考えを示しました。

このほか、人工呼吸器かECMOの治療がまもなく必要になる可能性が高い状態の人は25日時点で571人でした。

今月18日時点より2人増え、過去最多を更新しました。

25日時点で陽性となった人の療養状況を今月18日時点と比べると、▽自宅で療養している人は2943人増えて2万5169人、▽都が確保したホテルなどで療養している人は212人増えて2019人でした。

また、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は2323人増えて1万26人となりました。

入院患者を含めた「療養が必要な人」全体の数は4万1368人で、今月18日時点より1171人増えました。

全療養者に占める入院患者の割合はおよそ10%、宿泊療養者の割合はおよそ5%でいずれも前回から1ポイント増えましたが、専門家は「極めて低い水準だ」と指摘しています。

一方で、自宅療養者と、入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は「依然として著しく多い」と説明しました。

また、今月23日までの1週間で自宅療養中の死亡が5人報告されたと説明し「深刻な事態になっている」と述べました。

そのうえで「自宅などでの体調の悪化を早期に把握し、速やかに受診できる仕組みなど、自宅療養者のフォローアップ体制のさらなる強化が必要だ」と指摘しました。

一方、今月23日までの1週間で新型コロナウイルスに感染した44人が亡くなりました。

このうち31人は70代以上でした。