自民党総裁選挙は来月17日告示、29日投開票の日程が26日に決まる見通しで、再選に意欲を示す菅総理大臣は規定どおり総裁選挙を実施するよう二階幹事長に伝えました。一方、立候補の意向を固めた岸田前政務調査会長は26日午後、正式に表明することにしています。
自民党総裁選挙は26日に開かれる党の総裁選挙管理委員会や総務会を経て、来月17日告示、29日投開票の日程で行い、党の規程に基づいて党員投票も実施することなどが正式に決まる見通しです。
これを前に、再選に意欲を示している菅総理大臣は25日、党本部で二階幹事長らと会談し「総裁選挙は粛々と進めてもらいたい」と伝えました。
これに対し、去年の総裁選挙に立候補した岸田前政務調査会長は25日、今回の選挙に立候補する意向を固め、26日午後、正式に表明し、立候補の理由やみずからが掲げる政策などを説明することにしています。
また、立候補に意欲を示している高市前総務大臣と下村政務調査会長は、必要な20人の推薦人の確保を含め、動きを本格化させることにしています。
一方、野党側は、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、自民党総裁選挙によって政治空白が生じることは認められず臨時国会を開くべきだと主張していて、26日、与党側に改めて召集を要求することにしています。
高市前総務相「何が何でも官邸に行かなければ」
高市前総務大臣は、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信された番組で「このままでは国民の生命や財産、領土や資源など大事なものを守れないという危機感がある。さまざまな政策を持っているが、実現するには1つの役所のトップではできないことばかりで、何が何でも総理大臣官邸に行かなければならないという気持ちを持っていた」と述べ、立候補に重ねて意欲を示しました。