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妻がすぐに救急車を呼びましたが、受け入れてくれる病院はなかなか見つからず救急車は自宅近くに止まったまま。

自宅で当面の処置をした救急隊員が2人がかりで受け入れ要請の電話をかけ続けていたといいます。

およそ3時間後、自宅から30キロほど離れた病院に入院できることになりました。

入院先の病院によりますと、救急隊員は医療機関に受け入れをおよそ100件断られたと話していたということです。

男性は意識がもうろうとする中、隊員が「絶対に病院を見つけますから」と声をかけ続けてくれたことが励みになったといいます。

そして「救急車を呼んでもこのまま病院に行けないのではないかという不安でもうだめだと思ったが、救急隊員が目を充血させながら電話をかけ続けてくれたので頑張る勇気をもらえた」と話していました。

入院した際、男性は人工呼吸器をつける寸前の状態で、高濃度の酸素を送る装置をつけ、看護師が男性をうつ伏せにして酸素を送りやすい体勢にするなどの対応にあたったといいます。

男性は「呼吸しても酸素が入っていかない感じで何回か気を失った。どんどん悪化して戻れるのかというのは感じました」と当時の状況を語りました。

その後、症状は回復し、発熱から19日後、入院から11日後の今月12日、退院することができました。

幸い後遺症とみられる症状は出ていないということですが、体重は7キロ落ち、筋力も低下して歩くのも大変だったといいます。