岸田総理は、来月アメリカで開かれるNPT=核拡散防止条約の再検討会議への出席を検討してきましたが、新型コロナの感染状況などを考慮し、出席を見送る方針を固めました。
核軍縮を目指すNPT=核拡散防止条約は5年に1度、運用を見直す「再検討会議」が行われ、来年1月4日からアメリカ・ニューヨークで開催される予定です。
被爆地・広島県選出の岸田総理はこれまで、合意文書の採択に向け、各国間の合意形成に全力で取り組む考えを示し、日本の総理大臣として初めて会議に出席出来ないか検討してきました。
しかし、アメリカで新型コロナの「オミクロン株」が急速に広がっていることなどから、会議への出席を見送る方針を固めました。同じく出席を検討していた林外務大臣の出席も見送り、代わりに寺田総理補佐官が出席する方向です。
また、岸田総理は来月17日召集予定の通常国会までに訪米し、バイデン大統領と会談を行うことを目指していますが、複数の政府関係者によると、「状況は相当厳しい」と話すなど調整は難航しています。(26日08:57)