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Ryzen with RDNA2 eyecatch

AMDではCES2022にてRyzen 6000シリーズであるRembrandt APUの発表を行う予定ですが、その最上位モデルとなるRyzen 9 6900HXに関する仕様情報が出現しました。搭載されるGPUはRDNA2アーキテクチャーとなり、GPUはRadeon 680Mと呼ばれるようです。

6nm Zen3とRDNA2搭載するAPU、Ryzen 9 6900HXの情報出現

AMD Ryzen 9 6900HX ‘Rembrandt’ APU Specs Leak Out: 8 Enhanced 6nm Zen 3 Cores, 20 MB Cache, 4.6 GHz Boost & Radeon 680M ‘RDNA 2’ Integrated Graphics (wccftech.com)

AMDではCES2022にてRyzen 6000シリーズ(Rembrandt APU)の発表を予定しています。このRyzen 6000シリーズはモバイル向けの製品となり、CPU側には6nmに改良されたZen3+アーキテクチャーが採用され、GPU側は従来までのVegaアーキテクチャーから最新鋭のRDNA2アーキテクチャーが採用されたGPUが搭載される見込みになっています。そんな、Ryzen 6000シリーズについて、最上位モデルとなるRyzen 9 6900 HXに関する情報をwccftechが独自に入手したようです。

動作クロックは最大4.6GHz。メモリーはDDR5-4800に対応

AMDのRyzen 9 6900HXは主にハイエンドなゲーミングラップトップやワークステーションをターゲットとしたモデルとなっており、現行のRyzen 9 5900HXの後継となるモデルです。たたし、アーキテクチャー面ではTSMC 7nmのZen3からTSMC 6nmにプロセスを進化させたZen3+と呼ばれる改良アーキテクチャーとなっているため、CPU側は8コア16スレッド、L2キャッシュは4MB、L3キャッシュは16MBとほとんどの仕様はZen3から据え置きとなっています。

また、動作クロックについても現行Ryzen 9 5900HXと同じくブースト最大で4.6GHzとなっていますが、7nmから6nmに変更された事で消費電力については若干下がるものと見られています。

CPU面ではほとんど変化がありませんでしたが、メインメモリーについてはDDR5対応となり、DDR5-4800メモリーまで対応するとの事です。現時点でDDR4にも対応するのかは不明ですが、GPUのVRAMとしてメインメモリーが利用されるため、DDR5出なければグラフィックスパフォーマンスの発揮は難しくなるかもしれません。

RDNA2搭載モデルはRadeon 6XXMと命名される模様。Ryzen 9 6900HXはRadeon 680M。

CPU面ではあまり進化が無いRyzen 9 6900HXですが、内蔵GPUに関しては大きく進化しています。まず、アーキテクチャーはVegaアーキテクチャーからRDNA2アーキテクチャーに刷新されGPU性能の大幅な向上が見込まれています。

RDNA2搭載 Ryzen 6000シリーズのGPU性能はGeForce GTX 1650に迫る

Ryzen 6000シリーズに内蔵されるGPUに関しては、リークではありますがNVIDIA GeForce GTX 1650などモバイル向けのディスクリートGPUに近い性能を持つと言われています。そのため、このGPUパフォーマンスの高さをアピールするためか、AMDでは内蔵GPUにRadeonと言う名称を付け加える見込みで、Ryzen 9 6900HXに搭載される内蔵GPUの名称はRadeon 680Mと呼ばれるとの事です。

Ryzen 6000シリーズに搭載されるGPUのCompute Unitの数としては最大12基まで搭載されると見られていますが、Radeon 680Mで何基のCompute Unitが搭載されるかは現時点では不明です。

Zen3+CPUはRyzen 6000シリーズと呼ばれる模様。 ASUS製PCから判明

なお、このRyzen 9 6900HXを搭載するラップトップについてはASUS製のROG ZephyrusやROG STRIXなどのゲーミングラップトップで搭載される事がリークされていますが、これらのラップトップではGeForce RTX 3070 TiやRTX 3080 Tiなど強力なグラフィックスカードが搭載されるモデルとなっています。今後、Ryzen 6000シリーズのみを搭載したラップトップなどの情報も出現すると見られるため、どれほどのグラフィックスパフォーマンスが発揮されるのか気になる所です。

 

AMDのRyzen 6000シリーズ、Rembrandt APUについてはIntelのAlder Lake-P/Mと同時にCES2022で発表が行われ、発売時期も被る事になります。ただ、AMDとしてはZen3からの小改良に留まるZen3+アーキテクチャーを採用という事でRyzen 6000シリーズのCPUパフォーマンスについてはIntel優勢と言う状況がほぼ確定です。そのため、AMDとしてはGPU性能の高さを前面に押し出す意味合いを込めて、『Radeon』と言う名前を採用するものかと思われます。

ただ、このRyzen 6000シリーズで少々気になるのがメインメモリーについてです。内蔵GPUではメインメモリーをVRAM代わりに利用するため、早いメインメモリーでなければグラフィックスパフォーマンスの向上は期待できません。そのため、Ryzen 6000シリーズではDDR5対応としているのですが、現時点でラップトップ向けのDDR5がどれだけ安定的に供給できるのか不明です。このDDR5の供給不足に足を引っ張られてRyzen 6000シリーズの出だしが挫かれるのでは無いかと言う点は若干心配です。

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