折り返しのDisc6は、「シアロア / 感傷ベクトル」です。
※今日2回目のエントリですが、今日2回書かないと年明けに間に合いそうにない…!
まずは動画から。
いかがでしたでしょうか。
この「漫画」の部分と「楽曲」の部分、両方を「感傷ベクトル」というアーティストは担当しています。
漫画「シアロア」には全部で10話が収められており、「シアロア」というCDにはその各話に対応するメインテーマとしての10曲が収められている、というわけです。
楽曲自体は上の動画のような比較的シンプルな曲もあれば、ピアノが前に出ている曲もありますが、いわゆる「ギターロック」に分類されると思います。
楽曲自体もかっこいいですが、特筆すべきはそれに漫画という視覚情報が加わった時の破壊力だと思います。
インディーズからメジャーのアーティストまで、事前に制作した映像やPVをVJにお願いしてライブ中、演奏中に流すアーティストは少ないながらもいると思います。
あれがあると楽曲のイメージがクリアに、こういう物を頭で描いて創ったんだなということが分かって、楽曲単独とはまた違った没入感を味わうことが出来るのではないでしょうか。
イメージが規定されてしまう、という面もあると思いますが、その体験を経て楽曲を聴いた時に「アーティスト側のイメージとズレがないもの」が想起されるというのは魅力的な事ではないでしょうか。
漫画の内容自体は「シアロア」という劇中のバンドを巡る人間たちに起こる出来事が描かれているわけですが…これ以上書くとネタバレになっちゃうんで勿体ないですね。はい。
下記の公式サイトより、漫画全10話は全て読むことが出来ます。
それでも自分は漫画も買いました。
本を開いてから、閉じるまでのダイブしてる感じ…がWebブラウザで読むのと冊子で読むのとはまるで違うと思ったので。
それと
CDの方には初回限定版が存在して、Webで読めない10.5話…時系列で言うとエピローグにあたるストーリーが付いてきます。自分はこちらを推します。強く。
2012年というのはボーカロイドを代表とする「楽曲(音源)を楽曲としてだけでは終わらせない」ムーブメントがより進化していった年だったと思います。
この「シアロア」という作品からもその潮流を感じつつ、漫画(原作も作画も両方)&バンドスタイルでの楽曲を一貫して製作する、というのは自分にとって初めてだったのですごくインパクトがありました。
今後の作品も楽しみです。
最後に全部の物語のダイジェストと対応した楽曲をリンクさせた動画を貼っておきますが、ネタバレを含むので漫画を読んで、楽曲を聴いて、それから見るのを推奨します。強く推奨します!