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 「偶然手に入れた本物」と称し、自作した暴力団幹部の名刺をインターネットで販売して金をだまし取ったとして、愛知県警は26日、香川県三木町、貴金属販売業、蓮井幸彦容疑者(56)を詐欺などの疑いで逮捕した。

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 逮捕容疑は2020年5月、蓮井容疑者が運営するネット上のサイトに模造した暴力団幹部の名刺を出品。愛知県内の会社員の男性(62)ら2人に販売し、計1万3600円をだまし取ったとしている。「だますつもりはなかった」と容疑を否認しているという。

 県警によると、販売した名刺は特定抗争指定暴力団山口組の最高幹部の模造品。和紙を使用した精巧な作りだったという。8月に蓮井容疑者の関係先を家宅捜索し、1万9000枚以上の名刺や代紋入りバッジ1600個、ブレスレット200個、湯飲み70個などを押収。大半が自作するなどした模造品とみられるが、6月には約113万円、7月には約118万円を売り上げていたという。

 県警は資金の流れを調べている。