みずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長は銀行の藤原弘治頭取とともに都内で記者会見を開きました。
この中で坂井社長は「一連のシステム障害により、このような事態に至ったことについて、お客様をはじめ、すべての関係者の皆さまに心よりおわび申し上げます」と陳謝しました。
また金融庁から、システムや営業の現場を軽視し、過去の教訓を踏まえた取り組みが継続されず自浄作用が機能していないなどとして、経営陣に問題が認められると厳しく指摘されたことについて、坂井社長は「極めて重く受け止め反省をしている。企業風土について大変厳しい指摘をいただいており、これらは本質的にすべて経営の問題であると考えている」と述べました。
そのうえで「グループトップとして辞任することで責任を取り、けじめをつける必要がある」と経営責任を明確にするため辞任すると述べました。
また今回の命令では、これまでの対策を見直し新たな再発防止策を策定するよう求められていますが、坂井社長は「金融機関としての役割をいま一度、自覚して再発防止に努め、組織に確実に根づかせていく必要がある」と述べ、グループ全体で再発防止に全力を挙げる考えを示しました。