神奈川県真鶴町の町長が記者会見を開き、自分が町の職員だったころに選挙人名簿を不正にコピーして持ち出し、去年、初当選した町長選挙で使っていたとして謝罪しました。今後、町長を辞職するとしています。
この中で真鶴町の松本一彦町長は、町の職員だった去年2月、おととしの神奈川県知事選挙で使われた選挙人名簿をコピーして、自宅に持ち出していたと明らかにしました。
選挙人名簿には、町のすべての有権者およそ6600人分の氏名や住所などが記載されていました。
選挙人名簿は、選挙運動や公益性の高い調査・研究を目的にした場合などに閲覧することができますが、コピーすることは禁止されています。
松本町長は持ち出した名簿を使い、去年9月の町長選挙で有権者に支持を呼びかけるはがきを送ったほか、ことし9月に行われた町議会議員選挙に立候補した、自身と親しい、町の元職員にも提供し、その際には町の選挙管理委員会の書記長が届けていたということです。
松本町長は「法を守るべき私が軽率な行いをしてしまい、申し訳ありませんでした。反省と後悔しかありません」と謝罪し「影響が少ない時期を見計らって町長の職を辞したい」と述べました。
町では外部の有識者をメンバーにした第三者委員会を立ち上げて、調査を進めるとしています。