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約4.65kgボディにCore i9-11900KとRTX 3080を搭載。17.3型ノート「DAIV 7N」は性能も超弩級だった
ジャイアン鈴木
2021年7月26日 09:50
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マウスコンピューター「DAIV 7N」49万4,780円~
マウスコンピューターは、デスクトップCPU「Core i9-11900K」と、ノートPC向け最上位GPU「GeForce RTX 3080 Laptop GPU」を組み合わせた17.3型ノートPC「DAIV 7N」の2021年モデルを6月29日に発売した。本体重量は約4.65kgとスーパーヘビー級だが、Adobe RGB比100%を謳う4Kディスプレイ、Thunderbolt 4×2、PCIe Gen4 x4 SSDなど「モバイルノートPC」を蹴散らすハイスペックぶりだ。今回本製品の実機を借用したので、詳細レビューをお届けしよう。
CPUに「Core i9-11900K」、ディスクリートGPUに「GeForce RTX 3080 Laptop GPU」を採用
「DAIV 7N」を稼働させるためには280W ACアダプタを2基必要とする。ちなみにACアダプタ1基では給電できない
デスクトップPCに比べれば軽いよねと思える方が購入すべきマシン
DAIV 7NはOSに「Windows 10 Home」、CPUに第11世代(Rocket Lake)の「Core i9-11900K」(8コア16スレッド、3.50~5.30GHz、TDP 125W)、ディスクリートGPUに「GeForce RTX 3080 Laptop GPU(16GB)」を採用。メモリは32GB(DDR4-3200、最大128GB)、ストレージは1TBのPCIe Gen4 x4 SSDを搭載している。
本製品は購入時にカスタマイズが可能。メモリは32GB/64GB/128GB、ストレージ1は1TB/2TB(PCIe 4.0 x4 SSD)、ストレージ2はなし/1TB/2TB/2TB×2/2TB×3(PCIe SSD)などから選択できる。
ディスプレイは17.3型4K液晶(3,840×2,160ドット、255ppi、60Hz、輝度非公表、Adobe RGB比100%、非光沢、タッチ非対応、スタイラス非対応)。合計5基の映像出力端子を備えており、本体のディスプレイを合わせて最大4画面に4K映像を出力できる。
インターフェイスは、Thunderbolt 4×2、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×3、HDMI、Mini DisplayPort×2、2.5Gigabit Ethernet、SDメモリーカードリーダ(UHS-III)、マイク入力・S/PDIF出力、3.5mmコンボジャックを装備。ワイヤレス通信機能はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth 5をサポートしている。
Webカメラは100万画素で、デュアルアレイマイクを装備。スピーカーはサブウーファーを組み合わせたステレオスピーカーを搭載。生体認証はタッチパッド左奥に指紋認証センサーを内蔵する。
本体サイズは約399×320×43.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.65kg。取り外し可能な97Whのバッテリを採用しており、バッテリ駆動時間は約2時間と謳われている。
DAIV 7NはハイパフォーマンスなCPUとディスクリートGPUを駆動するため280WのACアダプタを2基使う仕様となっており、ACアダプタのケーブル、ホルダーを含めた実測重量は2244gに達する。本体と合わせれば6,912gだ。「デスクトップPCを持ち運ぶのに比べれば軽いし、設置もラクだよね」と思える方だけが購入するべきマシンである。
【表1】DAIV 7N(型番:21067N-RKL)のスペック
OS Windows 10 Home
CPU Core i9-11900K(8コア16スレッド、3.5~5.3GHz、125W)
GPU GeForce RTX 3080 Laptop GPU(16GB)
Intel UHD Graphics 750(350MHz~1.3GHz)
メモリ DDR4-3200 SDRAM 32GB(16GB×2、最大128GB)
ストレージ 1TB PCIe 4.0 x4 SSD(CSSD-M2B1TPG3VNF)
ディスプレイ 17.3型4K液晶 (3,840×2,160ドット、255ppi、60Hz、輝度非公表、Adobe RGB比100%、非光沢、タッチ非対応、スタイラス非対応)
通信 Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth 5
WWAN -
インターフェイス Thunderbolt 4×2、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×3、HDMI、Mini DisplayPort×2、2.5Gigabit Ethernet、SDメモリーカードリーダ(UHS-III)、マイク入力・S/PDIF出力、3.5mmコンボジャック
カメラ 100万画素
バッテリ容量 97Wh
バッテリ駆動時間 約2時間(JEITA2.0準拠)
バッテリ充電時間 非公表
本体サイズ 約399×320×43.9mm(幅×奥行き×高さ)
重量 約4.65kg
セキュリティ 指紋認証センサー
オフィスアプリ オプション
同梱品 ACアダプタ、電源ケーブル、ACアダプタ用ホルダー、バッテリ、説明書(製品仕様、ファーストステップガイド、サポートマニュアル、保証書、CLIP STUDIO PAINT DEBUTソフトウェア、Adobe RGB測定結果シート)
カラー ブラック
直販価格 49万4,780円~
本体天面は金属製
本体底面。本体手前にステレオスピーカー、右下にサブウーファーを内蔵。バッテリは着脱式だ
本体前面(上)と本体背面(下)。本体背面にはUSB 3.1 Type-C×1、Mini DisplayPort×2、HDMI×1、有線LAN(2.5GBASE-T)×1、電源端子×2を配置
本体右側面(上)と本体左側面(下)。本体右側面にはThunderbolt 4×2、USB 3.1、本体左側面にはSDメモリーカードリーダ(UHS-III)、USB 3.1 Type-A×2、マイク入力・S/PDIF出力、3.5mmコンボジャックを用意
ディスプレイは17.3型4K液晶(3,840×2,160ドット、255ppi、60Hz、輝度非公表、Adobe RGB比100%、非光沢、タッチ非対応、スタイラス非対応)
キーボードはテンキー付きの107キー日本語バックライトキーボードを採用
パッケージには、ACアダプタ、電源ケーブル、ACアダプタ用ホルダー、バッテリ、説明書(製品仕様、ファーストステップガイド、サポートマニュアル、保証書、CLIP STUDIO PAINT DEBUTソフトウェア、Adobe RGB測定結果シート)が同梱
ACアダプタのコード長は実測120cm、電源ケーブルの長さは実測180cm
ACアダプタの型番は「A18-280P1A」。仕様は入力100-240V/4A、出力20V/14A、容量280W
バッテリの型番は「X170BAT-8」。容量は97Wh
本体の実測重量は4,668g
1つのACアダプタと電源ケーブルの合計重量は実測1,057g
2つのACアダプタと電源ケーブル、ACアダプタ用ホルダーの合計重量は実測2,244g
システム情報
主要なデバイス
Windows 10のバージョン20H2適用後、初期状態に戻した際のCドライブの空き容量は887.53GB(1TBモデルの場合)
「powercfg /batteryreport」コマンドを実行したところ、DESIGN CAPACITYは96,480mAh、FULL CHARGE CAPACITYは98,741Whと表示された
フルスピードで文字入力できるキーボード、Webカメラは改善希望
DAIV 7Nのキーボードはテンキー付きで、キーピッチは約18.2mm、キーストロークは約1.8mm。個別キー設定対応のRGB LEDバックライトが内蔵されている。
キーピッチはやや狭いが、キーとキーの間に隙間を設けたアイソレーションタイプのキーが採用されているので、慣れればフルスピードで文字入力できる。キーボード面は高い剛性が確保されており、わざと強く底打ちしなければたわみはほとんど感じない。打鍵音は標準的だ。
タッチパッドはクリックボタン分離式で、ボタンを除く面積は実測130×68mm(幅×奥行き)。ボタンのストロークはかなり深めだが、操作感自体は良好だ。ボタンのぶん狭くなっているが、それでもタッチパッドの面積は十分広いので、ジェスチャー操作も快適に行なえる。
2020年モデルのレビューで指摘したが、2021年モデルのWebカメラも画質が相当厳しい。100万画素の解像度はともかくとして、室内灯下ではかなり暗く映ってしまう。
Web会議ソフトの設定で明るさは補正できたとしても、ノイズが盛大に増えてしまう。実用的ではないとまでは言わないが、49万4,780円のノートPCに相応しい画質ではない。次期モデルでは改善されることを強く望みたい。
キーピッチは約18.2mm
キーストロークは約1.8mm
文字キー(Fキー)の押圧力は0.56N
【表2】キーボードの押圧力の一例
Fキー Enterキー Spaceキー
DAIV 7N(2021年モデル) 0.56N 0.53N 0.53N
Lenovo Legion 560 Pro 0.55N 0.57N 0.52N
FFF-PC03B 0.54N 0.57N 0.58N
STYLE-14FH057-i5-UXEX 0.48N 0.5N 0.55N
mouse X4-R5 0.48N 0.54N 0.45N
DAIV 7N(2020年モデル) 0.5N 0.55N 0.5N
dynabook V8 0.51N 0.54N 0.5N
13インチMacBook Air 0.51N 0.51N 0.53N
ZenBook 13 UX325EA 0.53N 0.5N 0.51N
13インチMacBook Pro 0.51N 0.54N 0.5N
One-Netbook A1 0.61N 0.55N 0.56N
MUGAストイックPC3 0.51N 0.46N 0.47N
DAIV 4N 0.55N 0.55N 0.58N
LG gram 2-in-1 0.6N 0.6N 0.6N
16インチMacBook Pro 0.55N 0.55N 0.55N
ZenBook Duo 0.56N 0.54N 0.55N
バックライトは個別キー設定対応のRGB LED。キーごとに色を設定できる
タッチパッドはボタン分離タイプで、ボタンを除く面積は実測130×68mm
タッチパッド左奥にはWindows Hello対応の指紋認証センサーが内蔵
ディスプレイ上部には100万画素のWebカメラとデュアルアレイマイクが内蔵
Windows 10標準の「カメラ」アプリで撮影(HDRオフ)
Windows 10標準の「カメラ」アプリで撮影(HDRオン)
Adobe RGBカバー率99.8%の広色域を確認
DAIV 7Nのディスプレイは、17.3型4K液晶 (3,840×2,160ドット、255ppi、60Hz、輝度非公表、Adobe RGB比100%、非光沢、タッチ非対応、スタイラス非対応)。色域をカラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」で確認したところ、sRGBカバー率100%、sRGB比144.1%、Adobe RGBカバー率99.8%、Adobe RGB比106.8%、DCI-P3カバー率92.6%、DCI-P3比106.2%という値が出た。
また、今回の貸出機の色域出荷データシートにはAdobe RGBの面積比(Adobe RGB比)は116%と記載されている。ニュースリリースや製品情報ページに「Adobe RGB比100%」と掲載されているが、「Adobe RGBカバー率100%」の誤記と思われる。
なお今回、ColorACでカラープロファイルを読み込む際に「このICCプロファイルのLUT Green Blackにクリップ(値の飽和)の可能性がみられます」という警告が表示された。そのため今回の結果は参考に留めてほしい。
一方、サウンド面については、本体手前のステレオスピーカーに加えて、底面にサブウーファーを搭載しているだけに、高音から低音までバランスのいい音を再生してくれる。欲を言えばキーボード奥、またはキーボード左右にメインスピーカーを配置してさらなる高音質化を図ってほしいところだが、現状でも一般的なノートPCの平均点を超えていると考える。
17.3型4K液晶はAdobe RGB比100%と謳われている
色域を実測したところAdobe RGBカバー率99.8%、Adobe RGB比106.8%という値が出た
今回の貸出機の色域出荷データシートにはAdobe RGBの面積比(Adobe RGB比)は116%と記載されている
広視野角は特にアピールされていないが、真横近くからでも画面になにが映っているのか判別できる
YouTubeで公開されている「前前前世(movie ver.) RADWIMPS MV」を最大ボリュームで再生した際の音圧レベルは最大82.5dBA(50cmの距離で測定)
PCIe 4.0 x4 SSDによりストレージ速度が大幅アップ
最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回は下記のベンチマークを実施している。
総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.1.2519」
3Dベンチマーク「3DMark v2.19.7225」
CPUベンチマーク「Cinebench R23.200」
CPUベンチマーク「Cinebench R20.060」
CPUベンチマーク「Cinebench R15.0」
3Dゲームベンチマーク「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」
3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒の反逆者 ベンチマーク」
ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4」
「Adobe Lightroom Classic」で100枚のRAW画像を現像
「Adobe Premiere Pro」で実時間5分の4K動画を書き出し
比較対象機種としては、「Core i7-10700」と「GeForce RTX 2080 SUPER」を搭載する「DAIV 7N(2020年モデル)」を使用した。下記が検証機の仕様とその結果だ。
ベンチマークは、ユーティリティ「Control Center 3.0」を「パフォーマンス」、「Fan Speed Setting」を「最大」、Windowsの電源モードを「最も高いパフォーマンス」に設定して実施している
【表3】検証機の仕様
DAIV 7N(2021年モデル) DAIV 7N(2020年モデル)
CPU Core i9-11900K(8コア16スレッド、3.5~5.3GHz) Core i7-10700(8コア16スレッド、2.9~4.8GHz)
GPU GeForce RTX 3080 Laptop GPU(16GB)
Intel UHD Graphics 750(350MHz~1.3GHz) GeForce RTX 2080 SUPER
Intel UHD Graphics 630(350MHz~1.2GHz)、
メモリ DDR4-3200 SDRAM 32GB DDR4-2666 SDRAM 32GB
ストレ-ジ 1TB PCIe 4.0 x4 SSD 1TB PCIe 3.0 x4 SSD
ディスプレイ 17.3型、3,840×2,160ドット(255ppi) 17.3型、3,840×2,160ドット(255ppi)
TDP 125W 65W
OS Windows 10 Home 64bit バージョン20H2 Windows 10 Home 64bit バージョン2004
サイズ 399×320×43.9mm(幅×奥行き×高さ) 399×319.8×44.5mm(幅×奥行き×高さ)
重量 約4.65kg 約4.65kg
【表4】ベンチマ-ク結果
PCMark 10 v2.1.2519
PCMark 10 Score 7,755 7,223
Essentials 10,876 10,220
App Start-up Score 15,023 14,575
Video Conferencing Score 8,150 7,895
Web Browsing Score 10,508 9,279
Productivity 9,416 8,814
Spreadsheets Score 11,218 10,022
Writing Score 7,904 7,752
Digital Content Creation 12,359 11,353
Photo Editing Score 17,335 15,823
Rendering and Visualization Score 16,384 15,730
Video Editting Score 6,647 5,880
PCMark 10 Modern Office Battery Life 1時間50分 3時間6分
3DMark v2.19.7225
Time Spy Extreme 6,302 5,123
Time Spy 12,729 10,973
Port Royal 7,752 6,750
Fire Strike Ultra 7,929 6,396
Fire Strike Extreme 13,983 12,475
Fire Strike 24,582 22,638
Wild Life 66,509 61,517
Wild Extreme Life 26,356 -
Night Raid 66,849 58,223
CINEBENCH R23.200
CPU(Multi Core) 13,348 pts 12,157 pts
CPU(Single Core) 1,138 pts 1,248 pts
CINEBENCH R20.060
CPU 5,822 pts 4,817 pts
CPU(Single Core) 626 pts 486 pts
CINEBENCH R15.0
OpenGL 195.81 fps 183.71 fps
CPU 2,371 cb 1,996 cb
CPU(Single Core) 256 cb 205 cb
FINAL FANTASY XV BENCHMARK
1,280×720ドット、標準品質、フルスクリ-ン 20,082(非常に快適) 18,876(非常に快適)
1,920×1,080ドット、標準品質、フルスクリ-ン 16,524(非常に快適) 14,773(非常に快適)
2,560×1,440ドット、標準品質、フルスクリ-ン 12,409(非常に快適) -
3,840×2,160ドット、標準品質、フルスクリ-ン 6,833(快適) 5,773(やや快適)
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒の反逆者 ベンチマーク
1,280×720ドット 標準品質(ノ-トPC) 27,041(非常に快適) -
1,920×1,080ドット 標準品質(ノ-トPC) 26,439(非常に快適) -
3,840×2,160ドット 標準品質(ノ-トPC) 20,514(非常に快適) -
SSDをCrystalDiskMark 8.0.4で計測
1M Q8T1 シーケンシャルリード 4,992.087 MB/s 2,450.580 MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト 4,268.839 MB/s 1,980.616 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード 2,638.540 MB/s 2,026.196 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト 3,314.050 MB/s 1,983.125 MB/s
4K Q32T1 ランダムリ-ド 943.404 MB/s 444.883 MB/s
4K Q32T1 ランダムライト 843.538 MB/s 347.241 MB/s
4K Q1T1 ランダムリ-ド 64.387 MB/s 50.713 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト 276.142 MB/s 175.938 MB/s
「Adobe Lightroom Classic」で100枚のRAW画像を現像
7,952☓5,304ドット、カラ- – 自然 3分35秒77 3分42秒09
「Adobe Premiere Pro」で実時間5分の4K動画を書き出し
3,840×2,160ドット、30fps 1分23秒33 1分31秒23
まずCPU性能については、2021年モデルは2020年モデルの1.1~1.21倍のマルチコアスコアを記録している。Core i9-11900KとCore i7-10700の性能を考えるともう少し差が付いてもいい気がする。
そこでCinebench R23実行中のCPU温度とクロック周波数の推移を計測してみたが、CPU温度が低下してもクロック周波数を引き上げるような挙動が見られなかった。2021年モデルはCPUの制御がまだ最適化されていない、または安定性重視に設定されている可能性がある。
Cinebench R23実行中のCPUの平均温度は80.15℃、最大温度は93℃、平均クロック周波数は4,264.62MHz、最大クロック周波数は4,689.4MHz(室温26.8℃で測定)。ベンチマークの後半でCPU温度が70℃を切ってもクロック周波数を引き上げるような制御は見られなかった
3D性能については、2021年モデルは2020年モデルに対して、3DMarkで1.09~1.24倍、FINAL FANTASY XV BENCHMARKで1.06~1.18倍のスコアを記録している。こちらは両者のスペックから順当な結果と言えそうだ。
大きく差が開いたのがストレージ速度。2021年モデルは2020年モデルに対して、1M Q8T1 シーケンシャルリードで2.04倍、1M Q8T1 シーケンシャルライトで2.16倍のスコアを記録している。PCI Gen4 x4 SSDのパフォーマンスがストレートに現われた結果だ。
なおバッテリ駆動時間は、PCMark 10 Modern Office Battery Lifeをディスプレイ輝度50%という条件で実行したが、1時間50分に留まった。ディスプレイ輝度を下げればもう少しバッテリ駆動時間を延ばせそうだが、基本的には電源を確保できる場所で利用するノートPCと考えたほうがよさそうだ。
FINAL FANTASY XV BENCHMARK 実行中のキーボード面の最大温度は38℃(室温25.6℃で測定)
底面の最大温度は42℃
ACアダプタの最大温度は29.8℃
秒を争うプロフェッショナルクリエイターにとって唯一無二の「PC」
前述の通り、DAIV 7Nは本体とACアダプタを合わせると実測6,912gのスーパーヘビー級マシンだ。しかし、デスクトップPC向けのCPUと、ノートPC向けとして最上位のディスクリートGPUが組み合わされており、圧倒的ハイパフォーマンスを享受できる。電源を確保できる外出先で、秒を争う作業をこなしたいというプロフェッショナルクリエイターにとっては、唯一無二の「PC」と言える。
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