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体操男子団体は、オリンピックの1年の延期で成長した10代の2人を含むいずれもオリンピック初出場の4人が一丸となった演技を見せ、銀メダルを獲得しました。

先月まで行われた代表選考会を勝ち抜いた団体のメンバーは、橋本大輝選手と萱和磨選手、谷川航選手、北園丈琉選手の4人で、平均年齢は21歳あまり。同じく団体の金メダルを獲得したアテネ大会とリオデジャネイロ大会の24歳あまりを下回るメンバーで構成されオリンピックを経験した選手は1人もいません。

それでも日本男子の水鳥寿思監督は、このメンバーについて「国際経験は少ないが、若い分、伸びしろはまだまだある」と選手たちの成長力を高く評価していました。

その筆頭が19歳の橋本選手です。
絶対的なエースだった内村航平選手が団体のメンバーから外れる中で、橋本選手は、ほとんどの種目で種目別のメダルを獲得できるような高得点をマークできるスケールの大きいオールラウンダーです。
特にオリンピックが延期となったこの1年はそれぞれの種目で難しい技の習得に時間をかけ、ゆかではG難度の「リ・ジョンソン」、跳馬で世界最高難度の「ヨネクラ」を演技に組み込むことができるようになりました。

橋本選手のほか、18歳の北園選手もこの1年で大きく成長し、今大会の予選では6種目の合計で、橋本選手に次ぐ得点をあげました。

この10代の2人を、安定感が光る萱選手と、跳馬で世界最高難度の技をこなす谷川選手というリオデジャネイロ大会以降の日本を軸となってきた2人が支えました。

1年の延期で成長した力とそれより前に日本を支えてきた力がひとつになって銀メダルを獲得しました。