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先月からお問い合わせが多かった、EAGTAC Teeny DX3Eが入荷しました。明るくてコンパクトな充電式キーライト、といえばもちろんNITECORE。のイメージが強いのですが、Teeny DX3Eはイーグルタックらしい味付けに仕上がっています。

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キーライトとはいえ、NITECORE TIKIシリーズなどと比較するとひとまわり大柄です。また素材もアルミ製のため重く、単純な携帯性では劣ります。その分、見慣れたアルミの信頼感、ソリッドな金属スイッチの安心感、小気味良い操作性など、品質の高さで言うとDX3Eの方に軍配が上がります。

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テール部分はループになっています。これも別部品が使われるよりもシンプルで良いです。が、このループの分厚さはどうにかならんものか。
これにダブルリングを通すのは結構手間だったり傷付けやすかったりダブルリングが伸びたりと、あんまりいい思い出はありませんが・・・。まあ、落とすと潰れやすい部分なので仕方ないといえば仕方ない。

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最近のキーライトということで、充電式でございます。スイッチ横にはインジケーターもあり、充電状況や電池残量を教えてくれるのも例によって例のごとし。また充電しながらの点灯も可能。バッテリーに負荷がかかりやすいのでお勧めはしませんが、急場を凌ぐ際にはこの機能が必要なこともあるでしょう。

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光学系は定番の小粒コリメーター(TIR)。無理のない、質の良い配光が予想されます。もう1インチ以下のヘッドは全部これでいいんじゃないのという気さえする、手元足元には最適なレンズです。

光色は3色。ええ、勿論やってしまいました。標準ではSST-20 CWと、4000KのCRIモデルの2系統ですが、当店特注で2700Kをご用意しました。
やっぱキーライトって、色温度低いやつ欲しくなるじゃないですか(※意見には個人差があります)。

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SST-20 CW。公称1000ルーメン。手元から視認性のある、広がりのある光。

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SST-20 CRI。4000K、95CRIのやつですね。こちらは公称900ルーメンなんですが・・・

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特注SST-20 2700K 95CRI。こっちは公称790ルーメンだそうです。

あ、上記はメーカー公称のLEDルーメンなので、ライトとしての明るさはもう少し下がります。この手のものは、モノを撮ってもあまりCRIの違いはわからないのですが、手のひらなどを照らしてみると、血色良く見えるものとそうでないものがかなりくっきり分かれ、CRI70と90の違いぐらいはすぐにわかるようになります。とはいえ90と95の違いは・・・。

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このライトの特徴は、合計8モードがよく整理されて配置されている操作性の良さかと思います。

長押しスタート → LOWグループ 0.1% / 0.5% / 1.5%
クリックスタート→ MEDグループ 3.5% / 8% / 17%
※いずれも、長押しでグループ内を循環

やたらめったらLOW側が充実した設定になっています。8モード中6モードが20%以下というのは他にないかと。
長押しは体感0.2秒くらいで長押し判定されるので、かなり操作感は軽快です。

ダブルクリック1回目 → HIGH 40%
ダブルクリック2回目 → TURBO 100%

ということで、とにかくLOWが使えりゃ満足だろ!という設計思想。
先述の通り長押しの判定が短いのと、ダブルクリックを消灯状態でも点灯状態でも受け付けることから、LOWグループ、MEDグループ、HIGHには実質的にワンアクションで入ることができるので、結構重宝すると思います。

消灯状態から5秒ほど長押しするとロックアウト可能。解除も同様です。ただ、誤点灯してもせいぜいLOWかMEDでしょ、という思想なのか、ロックアウトしない場合はしょっちゅう誤点灯しそうなスイッチの軽さです。
もちろんそれ自体は操作性の良さとトレードオフであり運用の考え方次第ですが、普通のキーライトにはないアグレッシブな設計思想だとは思います・・・。
ちなみに、ロックアウト解除の際はちょっとした演出(演技?)が入りますので、生暖かい目で見てあげてください。最初は不調なのかと思ってギョッとしました。

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「なるべく普通に合わせました」みたいなのも悪くはないですし、年々その「普通」自体がレベルアップしているのは事実ですが。やはりこうして、操作性をよく工夫されたライトは面白いですね。
お問い合わせをいただいたお客様の多くは、サイズの割に明るいというところに惹かれたのではという気もしますが、ライトの真価は使い勝手。合う合わないはあるかとは思いますが、Teeny DX3E、これまでにない操作性ですので、是非お試しください。