浜松ホトニクスは2021年11月25日、国内外の電子機器メーカーや自動車部品メーカーなどに向け、レーザの出力、スポット径を各用途に最適化した全5種類のレーザ加熱システムシリーズの販売を12月1日から開始すると発表した。レーザによるはんだ付けや樹脂溶着、接着剤熱硬化の各用途に応じ、最適な製品を選定しやすくなる。価格255万2000~435万6000円。
ラインアップは、はんだ付け「L16470-111」「L16470-241」、接着剤熱硬化「L16480-112」「L16480-344」、樹脂溶着「L16490-343」の全5種類。レーザ熱加工の各用途に最適なパターンで半導体レーザ(LD)照射光源とレーザ伝送光ファイバ、照射ユニットを組み合わせている。
同社製LD照射光源は、独自の光学設計技術により、レーザを照射面に対して均一な出力分布で照射し、加熱むらなく高い品質で加工できる。また、加工と計測を1本の光ファイバで行うことでレーザ照射箇所の温度情報を正確に取得し、加工品質を高い精度で管理できる。
用途に応じて最適な加工条件が異なるレーザ熱加工は、従来300パターン以上の組み合わせの中から、光源とオプションとなる光ファイバ、照射ユニットを選定していたが、今回、レーザによるはんだ付けや樹脂溶着、接着剤熱硬化の各用途に最適なパターンで光源とオプションを組み合わせた全5種類のレーザ加熱システムシリーズを販売する。
これにより、微細なスマートフォン部品のはんだ付けや自動車部品の樹脂溶着、異種材料の接着剤熱硬化など、レーザ熱加工の各用途に応じて最適な製品が選定しやすくなる。また、セット構成にすることで低価格化している。
レーザ熱加工は、従来工法と比べ加工効率が高く環境負荷が少ないため、脱炭素や持続可能な社会の実現にも貢献する。価格はL16470-111 255万2000円、L16470-241 356万4000円、L16480-112 255万2000円、L16480-344 435万6000円、L16490-343 435万6000円。レーザスポット径をはじめとする各条件のカスタム希望にも対応する。
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