南アフリカで人種隔離政策=アパルトヘイトの撤廃に尽力し、ノーベル平和賞を受賞したデズモンド・ツツ元大主教が亡くなりました。90歳でした。
ツツ元大主教は、マンデラ元大統領と並ぶ支柱的存在としてアパルトヘイト撤廃に取り組み、非暴力による運動を展開しました。こうした活動が評価され、1984年にノーベル平和賞を受賞。91年にアパルトヘイトが撤廃された後には白人政権下での人権侵害などを調査する委員会のトップを務め、「アパルトヘイトは人類への罪」と断罪しました。
AP通信によりますと、97年に前立腺癌と診断され、2015年以降は入退院を繰り返していたということです。