2021年9月中旬、中国最大の不動産会社である恒大集団が、デフォルト(経営破綻)の危機に瀕していると報じられました。恒大集団は過去、「身の丈に合わない」と表現されるほどの巨額な投資を行っており、約33兆円(日本の国家予算の約3分の1)にものぼる費用を世界各国の金融機関から借り入れることで賄ってきました。恒大集団のデフォルトが世界的ニュースとなったのは、世界の債券を持つ金融機関や、取引先企業(主に中国企業)の連鎖倒産が懸念されているためです。市場に与えるダメージの大きさから、リーマンショックになぞらえて「恒大ショック」という言葉も生まれています。果たして、恒大ショックによって、アメリカの不動産市場はどのような影響を受けるのでしょうか。株式会社オープンハウスのウェルス・マネジメント事業部が解説します。