アフガニスタンの首都カブールの空港周辺で起きた自爆テロをめぐり、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を発表しました。カタールからの報告です。
アメリカ兵12人を含む少なくとも60人が死亡したカブール空港周辺の自爆テロについて、過激派組織「イスラム国」は、自身のプロパガンダサイトで犯行声明を出しました。実行したとみられるイスラム国系列の「イスラム国ホラサン州」は、タリバンとは表面上は敵対していますが、一部の専門家は「アメリカを標的とした攻撃であれば、タリバンは妨害しない可能性」があると警告しています。ただ、完全撤収したいアメリカと、空港を掌握したいタリバンは、お互い共通したゴールを持っていて、限定的とはいえ、ある程度連携しているともいわれています。
一方で、31日の撤退期限に向け、多くの人が依然として空港周辺に殺到していて、現場の混乱は頂点に達しています。こうした中、米軍は空港敷地内に入る人物について、爆発物などを身に着けていないか1人ひとり確認をしなくてはいけません。こうした保安上の穴が狙われた可能性もあり、今後もテロ攻撃が続くことが懸念されています。