現在、東京五輪の選手村として使用され、五輪終了後に改装工事を経て購入者に引き渡されることになっている、現在販売中の大規模集合住宅「晴海フラッグ」。
選手村「段ボールベッド」の神話崩壊…“夜の濃厚接触”でも「壊れない」と海外選手が動画投稿
銀座駅から2.5キロ、東京駅から3.3キロという都心至近の湾岸立地にあるが、最寄り駅の都営大江戸線・勝どき駅から徒歩17〜21分という陸の孤島ぶりと、分譲住戸が4000戸以上もあるため、”売れ残り必至”と多くの不動産関係者からささやかれたこともあった。
だが、五輪開催によって、晴海フラッグへの評価が見直されつつあるという。
「晴海フラッグの宣伝に一躍買っているのが、五輪開催期間中にそこで暮らしている各国の代表選手たちです。特に、欧米の女子選手たちがSNSで絶賛しているベランダからの眺望のよさが、多くの人に共有されています」(スポーツ紙記者)
体操女子オーストリア代表のエリザ・へメルレは、眼前に広がるビル群の眺望を背景にベランダで180度開脚している姿を、<覚えておくべき風景>というコメントとともにインスタグラムにアップ。
水泳女子カナダ代表のマリ-ソフィー・ハービーも、選手村のベランダから見える東京湾の夕日をバックにポーズしているところをアップ。「(選手村で好評の)ギョーザと同じくらい素晴らしい」とコメント。
眺望をバックに美しい開脚
「選手たちがSNSに眺望の美しさなどをアップしているおかげで、晴海フラッグのよさが勝手にアピールされています。なかには、部屋が狭すぎるといった声のほか、風呂場の天井が低すぎるなどと酷評した選手もいましたが、それらは皆、身長2メートル級の選手たち。多くの日本人にとってデメリットにはならないでしょう。五輪の1年延期のほか、最終的な中止の可能性などから“負のレガシー”というレッテルを貼られ、一時は販売苦戦といわれていたので、販売会社にとってはうれしい事態でしょう。眺望のよさとともに、奥行きのあるベランダが、『ベランピング(ベランダでの華やかなキャンプのこと)に最適』との声も上がっています。都心の不動産価格が軒並み高騰するなか、72平方メートルの3LDKが5700万円台からというのは今どき魅力でしょう」(不動産会社関係者) 駅遠のデメリットを埋めるに有り余る選手たちの絶賛ぶり。あとは、選手村でクラスターが出ないことを祈るばかりか。