NHKによるとこの冬の電力需給の見通しは、過去10年間で最も厳しくなるらしい。この見通しは経済産業省で26日に行われた有識者会議で示されたもので、冬の寒さが厳しくなった場合、ピーク時の電力需要に対する供給の余力を示す予備率では、2022年2月の予備率は、東京電力管内で3.1%、中部や関西、九州など6つのエリアで3.9%にまで低下するとしている。7つのエリアで3%台となる見込みで、これは過去10年で最も厳しいものだとしている。なお東京に関しては1月の段階でも3.2%にまで予備率が落ち込む見込みとなっている(NHK、冬季の電力需給見通しについて[PDF]、電力需給検証報告書[PDF])。
昨年も発電に必要な液化天然ガス(LNG)の不足が問題となったが、今年も厳しいものになりそうだ。日経新聞の記事によれば、9月は同月として過去5年で最少となった。国内に需要の2週間分しか備蓄できないことから、仮に厳冬になれば在庫が底をつく恐れもあるとしている。なお気象庁は25日に3カ月予報を発表、それによればこの冬はラニーニャ現象が発生し、西日本を中心に厳しい寒さになる可能性が高まっている(tenki.jp、テレ朝NEWS)。
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