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 実は日本は、食糧廃棄量世界ワースト3位でありながら、相対的貧困率がOECD加盟国の中で最も高いという極めて不均衡な構造の国になっている。日本IBMでサステナビリティー関連サービス/女性・若者のエンパワーメントを推進する大塚泰子氏は、この不均衡を解決しようと「フードバンク」構想を推進している。
 その活動の中で、彼女はある「モヤモヤ」を感じるようになった。せっかく仕組みを作っても、利用者の心理的障壁や社会の無理解などから、フードバンクが十分に利用されていない――というひっかかりだ。
「困っていたらお互い様。助け合うのは当たり前。これを頭で理解している人は多いのに、何故それを“仕組み”として提供しようとするとうまくいかないケースが多いのか?」
 この大塚氏の「モヤモヤを解決したい!」という情熱を中心に、第7回目を迎える「オニワラ*」座談会が企画された。