東京で過去最多 都庁幹部は強い危機感「宣言の効果が薄れている」
都庁内では新型コロナウイルスの感染の拡大が止まらない現状に、「緊急事態宣言の効果が薄れている」との声が上がっています。東京都庁から大賀記者の報告です。
東京都できょう発表された感染者数は先週の2倍以上となり、これまでの過去最多を大きく超えました。小池知事はすでに退庁していますが、午後1時ごろの取材では「感染者のうち高齢者が占める割合は小さく、若い人にワクチンを早く打ってもらうのが重要だ」と応えていました。
実際にきょうの感染者数を年代別に見てみると、20代と30代で5割以上を占めている一方、65歳以上は78人とワクチンを打っている世代とそうでない世代との差は明らかです。
一方で、緊急事態宣言が出てから2週間以上が経過しましたが、1月や4月の時と比べ人出が減っていないなど、都庁の幹部からは「緊急事態宣言の効果が薄れているのではないか」との声も上がっています。この幹部は「都民への呼びかけが届きにくくなっている」「感染のスピードが専門家の予測よりも上がっている」と強い危機感を示しています。