2022年はまたVR元年となるかもなあ。
中国のVRヘッドセットメーカーPimaxが、自らVR3.0と謳うVRヘッドセット「Pimax Reality 12K QLED」を発表しました。彼らは一体どんな機能・性能をもってして、VR3.0時代を想定しているのでしょうか?
YouTubeで公開された動画を見ると、6DoFのヘッド・ハンドトラッキングに加え、目線の動きを検知するアイトラッキング、表情をアバターに反映させるフェイシャルトラッキング、そして腰や足の動きも捉えるフルボディトラッキングの機能を備えて、VR3.0時代のVRヘッドセットだということみたい。
今までにも部屋の隅にセンサーを置いたり、後付けセンサーを用いてこれらの動きを捉えることができました。しかしPimax Reality 12K QLEDは、本体に組み込まれた11台のカメラで、目も、表情筋も、足の動きも捉えます。
足を後ろに蹴り出すような、カメラの画角外の動きまでは検知できないでしょう。それでもだいたいでいいから、外部センサーを使わずに全身の動きをメタバース内に持ち込める価値はめっちゃ高そう。
視野角もめちゃくちゃ広い。 水平200度・垂直135度で、人間の目が捉えることのできる範囲にかなり近づけてきました。
解像度は片目で5,620×2,720ピクセル。両目で11,240×2,720ピクセルとなり、まさに12Kクオリティ。
PC接続だけではなく、スタンドアローンでも使えます。内蔵プロセッサはOculus Quest 2と同じSnapdragon XR2ですが、熱暴走の危険性があったOculus Quest 2と比べて、Pimax Reality 12K QLEDは冷却ファン付きで強制空冷する作り。Snapdragon XR2の性能をフルに引き出せるものになっていると想像できます。
PC VRモードとスタンドアローンモードでは、画面解像度もリフレッシュレートも視野角も大きく変わってくるんですけどね。それでも従来機とは大きく異なる性能を見せつけてくれるようです。
冷却ファンのノイズ対策でしょうか。3つのノイズキャンセリングマイクも組み込まれています。
2022年の春くらいまでにリリースされる予定のPimax Reality 12K QLED。お値段は2,399ドル(約27万円)とかなりの高額ですし、12K/200Hzの3D空間を描くPC側のスペックも高いレベルのものが求められそう。でも、個人用VRヘッドセットのなかでは最強となること間違いなしですね。
Source: Pimax / YouTube
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