2人のNBAプレーヤーを擁し、“史上最強”と言われる男子の日本代表。初戦で世界ランキング2位のスペインに敗れたものの、強豪相手にも戦えるという手応えが感じられました。
チームの中心となるのが、ともに身長2メートルを上回るNBA・ウィザーズの八村塁選手とラプターズの渡邊雄太選手です。
八村選手は父がアフリカのベナン出身で母が日本人の23歳。おととし日本選手として初めてNBAのドラフト会議で1巡目指名を受け、ウィザーズで2シーズン主力として活躍してきました。
「オリンピックの舞台に立つのが夢だった」という八村選手は、予選リーグ初戦でもその身体能力の高さでディフェンスの上から強烈なダンクシュートを決めるなど、両チームトップの20得点をあげて世界トップレベルの実力を示しました。
一方の渡邊選手は、26歳となったことし、NBA挑戦3年目で初めて出場制限のない本契約を勝ち取りました。献身的なディフェンスやどのポジションでもこなせる戦術の理解力が持ち味で、日本代表ではキャプテンとしてチームを引っ張っています。
スペイン戦では八村選手に次ぐ19得点、ディフェンスでも相手のエースを相手に、懸命なディフェンスを見せていました。
世界最高峰のNBAでしのぎを削ってきたこの2人に加え、国内のBリーグでプレーする富樫勇樹選手などが再三、チームを勢いづけるプレーを見せました。
八村選手は試合後、「点差がついても後半、追い上げる力はあった」と話したように、世界ランキング2位のスペインを相手に後半は互角以上の戦いを見せました。
ただ、おととしのワールドカップでは5戦全敗に終わっていて、今回のオリンピックでは勝利という結果が求められます。
このあとも世界ランキングで格上のスロベニア、アルゼンチンと対戦する日本。1976年のモントリオール大会以来、45年ぶりの出場でまずは1勝なるか、世界の高い壁に挑みます。