近年、InstagramやTikTokなどで、短い動画コンテンツ 「ショートムービー」 が盛り上がりを見せている。タイムラインを何気なく見ていて、突然オシャレなショートムービーに心を惹かれたりした経験がある方も多いだろう。
そんなショートムービーに刺激を受けて、「自分もイベントや旅先での思い出をカッコいいショートムービーにまとめて投稿してみたい!」 と思っても、初心者のうちは編集方法がイマイチわからなかったり、手間がかかったりして、せっかく撮影した動画もお蔵入りになってしまってはいないだろうか。
もしそんな経験をお持ちなら、GoProが提供するアプリ 「Quik」 がとても便利だ。スマートフォンに保存されている複数の動画を、自動で繋ぎ合わせて1本の動画にしてくれる。完成まで早ければ数分で完了できてしまうスピーディーさも魅力。
今回、筆者はGoProがメディア関係者向けに開催した 「Quik」 の使い方講座 「2021 Quik Touch & Try Session」 に参加したので、そこで授かった知識や技術の一部を紹介したいと思う。
記事の途中には同講座でもらった素材をもとに作成した動画と、筆者が2021年に撮影した動画の一部を同じように編集した動画も掲載してみたので、そちらもご覧いただき、よかったら読者の方にも 「Quik」 を試しに使ってみていただきたい。
GoPro Quikとは?
まず、「Quik」 とは何かについて簡単に解説しておこう。
「Quik」 は、GoProのアクションカメラとスマートフォンを連携させるアプリケーション。スマートフォンからリモートで撮影したり、撮影した写真や映像を取り込んだりできる。
また、今回クローズアップして紹介する “映像や写真の編集” 機能も搭載されている。GoProあるいはQuikのサブスクリプションに加入していると、動画や写真をクラウドに保存できたりも可能など、GoProを思う存分に使い倒したいなら必携のアプリケーションと言えるだろう。
対応デバイスは、最新の 「GoPro HERO10 Black」 のほか、「GoPro HERO9 Black」 「GoPro HERO8 Black」 など旧機種でも利用可能だ。
GoPro対応機種一覧
- HERO10 Black
- HERO9 Black
- HERO8 Black
- MAX
- HERO7
また、映像・写真の編集機能はGoProがなくても使うことが可能。しかも、この映像・写真の編集機能はとても便利で簡単なため、ぜひGoProをお持ちでない方にもお試しいただきたいというわけだ。
スマートフォン対応機種一覧
- iPhone:iOS 14以降を搭載したモデル
- Android:デバイスによって異なる
Quikは無料でダウンロード・利用することが可能。インストールは、App StoreもしくはGoogle Playストアにて可能だ。
Quikアプリで簡単に本格的ショートムービーが作れる
「Quik」 アプリは、スマートフォンとGoProを連携できるなどさまざまな機能が魅力だが、一番の魅力は “映像・写真の編集機能” だと筆者は感じている。
具体的にはアプリに入れた動画を並べて、まるでプロの編集者に任せたかのような、高いクオリティの動画に自動的に仕上げてくれる。
論より証拠ということで、まずは実際に作成した動画をご覧いただきたい。
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この動画は 「2021 Quik Touch & Try Session」 で提供された素材を筆者なりにQuikで編集したものになる。
今回提供いただいた素材は、GoProファミリーのYoshiさん(@yoshitech3)とMAIKOさん(@maikohaann)がGoProで撮影したもの。各動画は数十秒ほどの短いものになっていて、これらをつなぎ合わせてショートムービーを作成したのだが、やはり素材が良いこともあり、素敵なショートムービーを作ることができた。
実は、この動画作成にかかった時間はわずか8分。しかも動画の編集はほとんどしておらず、行った作業は動画の総尺と、流れる音楽を決めただけ。残る作業はほぼすべてQuikがやってくれたのだ。
もしこれと同等のクオリティを実現するとなると、動画編集アプリを用意して、動画素材を加工して、楽曲を決めて……といった具合に手間がかかってしまうが、この手間を大幅に短縮できるのがQuik。
テーマやフィルターはいくつか用意されており、その中から好きなものを選ぶことができる。楽曲も著作権フリーのものが用意されているため、動画編集アプリ 「Quik」 と、スマートフォン内に動画・写真があれば手軽にプロレベルのショートムービーが作れてしまう。筆者のように動画編集の知識が深くない人でも簡単に仕上げられるのはかなりの魅力だ。
下記は、筆者が2020~2021年に撮影した動画で構成したもの。今回のレビュー用に撮影したわけでなく、各地を訪れた際に何気なく撮影したものだが、それでもプロっぽい映像に仕上げることができた。
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実際にQuikを触ってみて、基本的な操作を覚えるまでが少し大変だったものの、一度覚えてしまえばわずか数ステップで色々な編集ができるようになる。
まだ筆者もすべての機能を使いこなせているわけではないと思うが、動画の色味を変えたり、切り出すシーンを変更したりするだけでも動画の雰囲気をガラッと変えることができる。自分にとってベストだと思える編集をどんどん突き詰めていけば、より一段高いクオリティのショートムービーを作れるようになるはずだ。
QuikはApp StoreもしくはGoogle Playからダウンロード可能。スマートフォンの中に眠っている動画をオシャレに編集して、SNSに投稿したり、家族や友達に共有してみてはどうだろうか。
ちなみに、年額1,080円のサブスクリプションに加入すればプレミアム編集ツールと呼ばれる機能が利用できるようになる。新しい動画テーマや音楽、フィルターが使えるため、まずは無料版を使ってみて便利そうと感じたらそちらも試してみていただきたい。また、スポーツなど動きの激しい映像を撮影したい場合には、GoProの購入もぜひご検討いただきたい。