岸田総理大臣は自衛隊員およそ800人を前に訓示し「北朝鮮は国連安保理決議違反である弾道ミサイルの発射を続け、極超音速滑空兵器や変則軌道のミサイルなど新たな技術の開発や向上を見過ごすことはできない。また、中国は十分な透明性を欠いたまま軍事力を強化し、一方的な現状変更の試みを継続している」と述べました。
そのうえで「わが国を取り巻く安全保障環境はこれまでにないスピードで大きな動きを見せていて、国家安全保障戦略や防衛大綱、中期防衛力整備計画の改定を指示した。いわゆる『敵基地攻撃能力』の保有も含めあらゆる選択肢を排除せず検討し、必要な防衛力を強化する」と述べました。
一方、岸田総理大臣はアフリカのエチオピアで政府軍と少数民族との戦闘が激しさを増していることから、情報収集を強化する必要があるとして、外務省と防衛省の調査チームを自衛隊の拠点がある隣国のジブチに派遣したことを明らかにしました。