もっと詳しく

大量の軽石に沖縄県内の漁業者の間では困惑が広がっています。

名護市の港の生けすで観賞用の魚を育てているという50代の漁業者の男性によりますと、港には1週間ほど前から軽石が流れ込んできたということです。

軽石が砕けてつぶ状になるとボートのエンジンを冷却するための海水の取り入れ口から内部に入り、故障の原因になるということで、男性はボートを出せずにいました。

男性は「日に日に軽石が小さくなっていき、エンジンの中に入りやすくなっています。生けすの魚は誤飲を防ぐために餌をあげるのを止めていて、この状況が続くと困ります」と話していました。

また、名護市の30代の漁業者の男性もエンジンへの影響を懸念して1週間ほど漁に出ていないということです。

男性は「エンジンの中にすぐに軽石が入って詰まってしまうので漁に出られません。現状では、ふだんどおり漁を行うことは難しいです」と話していました。

名護市に隣接する今帰仁村の漁港も大量の軽石で覆われていて、今帰仁漁業協同組合によりますと26日は3トン以上の軽石が漁港に漂着したとみられるということです。

30代の漁業者の男性は「きのうは、手作業で軽石を撤去しました。初めてのことなので、どうしたらいいのか分からず、撤去の方法を教えてほしいです」と話していました。