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【写真】抱き合って喜びを爆発させた水谷と伊藤

 混合ダブルス決勝で日本の水谷隼(32)=木下グループ=、伊藤美誠(20)=スターツ=組が、中国の許シン、劉詩ブン組に4―3で勝利。初開催となった種目で日本卓球界初の金メダルを獲得した。日本ペアは先に2ゲームを奪われたが、第3ゲーム以降はコートを広く使った攻撃で主導権を握って逆転。一度つかんだペースを最後まで離さずに、栄冠をつかみ取った。

 準々決勝ではドイツ組にフルゲームで2―9から7度のマッチポイントを握られながら逆転勝利。崖っぷちから勝利を味わった2人が、中国の壁も突き破った。五輪で中国勢が敗れたのは、2004年男子シングルス決勝以来。女子がタイトルを逃すとなると、初開催となった1988年ソウル五輪ダブルスまでさかのぼる。これまで、ことごとく跳ね返されてきたが「楽しい卓球」を貫き通した2人が悲願を達成。リオ五輪で男子初のメダルを獲得した水谷と、卓球界の最年少記録を次々と塗り替えた伊藤の2人が、また卓球史に燦然と輝くメダルを勝ち取った。

 水谷「中国という国に、今まで本当にたくさん、五輪、世界で負けてきて、東京五輪で今まで全てのリベンジできた。本当にうれしい」

 伊藤「すんごくうれしいです。みなさんの、日本代表選手の、スタッフの応援とか、本当にすごくたくさんの応援してもらって、あきらめないで戦えて、最後まで楽しかったです」

 ◆水谷隼(みずたに・じゅん)=木下グループ=89年6月9日生まれ、32歳,〈2〉162、51、静岡・磐田市出身【経歴】青森山田高―明大【寸評】全日本10度Vレジェンド

 ◆伊藤美誠(いとう・みま)=スターツ=00年10月21日生まれ、20歳,〈2〉150、45、静岡・磐田市出身【経歴】昇陽高【寸評】“みまパンチ”で中国の壁を打ち破る

報知新聞社