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手軽にチャレンジできて、効果も実感しやすい、建具断熱DIYを実践リポート。手工具だけで設置できるから超簡単。さっそく自宅に取り入れてみよう!

 

3層の空気層を持つ断熱障子を作る

 

After。中空ポリカが中に入っているとは、見た目にはわからない仕上がりに。プラスチック系障子紙は傷にも強いので、ペットを飼っているお宅にもおすすめだ

 

窓からの放射を遮る障子にはもともとある程度の断熱効果があるが、障子紙部分の空気層を増やせば、より断熱性を高めることができる。構造は下記図を参考にしてほしい。

ポイントは障子の桟・框(以下、枠)内に、収まるように資材を用意すること。組子から枠の奥行を測り、はめ込む中空ポリカと角材の厚みを決めよう。今回施工した障子は、13mmの余裕があったので、4mm厚の中空ポリカ+9mm角材を使った。また、最後に張る障子紙は、丈夫で両面テープで張れる、通気性がないため断熱性能が高い、プラスチック系のものを使うのがおすすめだ。

 

放射温度は約2℃アップ!(11月撮影)

障子設置前の窓の放射温度は13.2℃

 

断熱施工前の障子の放射温度は19℃

 

断熱施工後の障子の放射温度は21.1℃

 

[用意した資材]
9㎜角ヒノキ材(長さ1800mm)15本
中空ポリカ-ボネート(厚さ4×幅900×長さ1800mm)2枚
プラスチック系障子紙(幅940×長さ2150mm)2ロール

[その他の材料]
両面テープ(障子紙に付属)、細クギ、クリアテープ

[主な使用道具]
メジャー、サシガネ、ノコギリ、カッター、マジックペン、カナヅチ、サンドペーパー、カンナなど

材料費…約1万2000円

 

作業手順













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橋本岬樹 Misaki Hashimoto

建築会社「サガセール」の工事部リーダー。東京都内を中心に住宅や店舗のリフォーム業を請け負う。http://sagasale.net/

*掲載データは2019年12月時のものです。