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日本維新の会の臨時党大会で続投が決まり、あいさつする松井一郎代表=大阪市北区で2021年11月27日午後2時28分、北村隆夫撮影
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日本維新の会の臨時党大会で続投が決まり、あいさつする松井一郎代表=大阪市北区で2021年11月27日午後2時28分、北村隆夫撮影

 日本維新の会は27日、大阪市内で臨時党大会を開いた。党所属の国会議員や地方議員、首長ら特別党員による電子投票を行い、党代表選を実施しないことを決めた。松井一郎代表(大阪市長)が続投する。4倍近い41議席に躍進した衆院選の結果や、2022年夏に控える参院選などを考慮し、引き続き松井氏に党運営を託した。

 この日の投票は、国政選挙などの投開票から45日以内に、代表選を行うかどうかを特別党員が決めると定めた党規約に基づき実施された。結果は、代表選実施に反対が319票で、賛成は151票だった。

 松井氏は投票終了後、「次の世代を支える側に回りたいと思っていたが、先頭に立てという声をいただいた。持続可能な日本をつくるため、党公約の実現に向けて全力を尽くしていきたい」と語った。

 22年夏の参院選終了後、代表選を実施するかどうか改めて決めることになる。

 また、松井氏は党大会で、片山虎之助共同代表の後任に、馬場伸幸幹事長を指名した。馬場氏の後任には、藤田文武衆院議員(40)=大阪12区=を起用する方向で検討している。藤田氏はスポーツ関連会社社長で、19年の衆院補選で初当選し、現在2期目。近く新執行部が発足する。

 維新創設メンバーの松井氏は、橋下徹氏(元大阪市長)の政界引退に伴い、15年12月に代表就任。23年4月の市長任期満了をもって政界を引退する意向で、代表選が実施された場合は立候補しない考えを表明していた。【鶴見泰寿、田畠広景】