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東京オリンピック、バレーボール女子の予選リーグが行われ、グループAの日本は第2戦でセルビアと対戦し、セットカウント0対3で敗れ、1勝1敗となりました。

バレーボール女子の予選リーグは東京 江東区の有明アリーナで行われ、12チームが6チームずつ、2つのグループに分かれて総当たりで戦い、それぞれのグループの上位4チームが準々決勝に進みます。

グループAの世界ランキング5位の日本は、初戦でケニアに勝ち、27日の第2戦では前回のリオデジャネイロ大会で銀メダルを獲得した世界ランキング10位のセルビアと対戦しました。

第1セットは、25日の初戦でけがをした古賀紗理那選手に代わって出場した石井優希選手がコースをついたスパイクでポイントを重ねるなど、終盤まで競り合いましたが、セルビアの高い打点のスパイクに押され、23対25でこのセットを落としました。

第2セットも奪われ、第3セットの終盤、石川真佑選手の強烈なスパイクなどで5連続ポイントで同点に追いつきましたが、セルビアのスパイクや高いブロックに阻まれました。

日本はこのセットも24対26で奪われ、セットカウント0対3で敗れ、1勝1敗となりました。

日本は29日に世界ランキング2位の強豪、ブラジルと対戦します。

石川「拾ったあと決めきれなかった」

オリンピック初出場の21歳、石川真佑選手は「相手の高さのあるスパイクを拾っているケースは多かったが、そのあとの展開でミスが出たり、決めきれなかったりした。自分たちが苦しい場面で一度冷静になり、選択肢を増やしてもよかった。第3セットは粘れる場面があったが、それを第1セットや第2セットでも出せたらよかった」と試合を振り返りました。

そのうえで、次のブラジルとの対戦については「自分たちのプレーをやり、1点1点全力で取りにいきたい」と意気込みを語りました。

キャプテン 荒木絵里香「悔しさでいっぱい」

オリンピック4大会連続出場のキャプテン、荒木絵里香選手は「最後の1点を取りきって、セットを取りたかったという悔しさでいっぱいです」と話しました。

そして、次のブラジル戦に向けて「ブラジルも本当に強いですし、もう一回、きょうのゲームの課題をクリアにして、次のゲームもみんなで一丸となって頑張っていきたい」と前を向いていました

中田久美監督「速い攻撃に対応できなかったことが課題」

バレーボール女子日本代表の中田久美監督は「非常に高くて攻撃力があるセルビアに対して、試合の入りは非常によかったが、中盤、サーブが緩くなり、速い攻撃に対応できなかったことが課題だと思った」と試合を振り返りました。

29日に行われる世界ランキング2位の強豪、ブラジルとの試合について「今から新しいことというよりも、今まで自分たちが積み上げてきたことで戦い切ろうと思う」と話しました。