山梨県と静岡県は27日、両県にまたがる富士川流域で水質や汚泥の調査をするための覚書を締結した。28日から富士川やその支流で水を採取し、有害物質が含まれていないかどうかなどを調べる。2021年度内に結果をまとめる。
山梨県の長崎幸太郎知事が静岡県庁を訪れ、川勝平太知事と覚書に署名。長崎知事は富士川から化学物質が見つかったという一部報道を挙げ、「富士川は両県の県民生活に関わる大河川だ」と述べ、保全のため科学的調査で現状を把握したいと語った。川勝知事は「分かりやすい形で公表しながら共同で進めていきたい」と応じた。