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要件外のPCでWindows Updateができなくなった

MicrosoftさまはWindows11の発表後、Insider向けに一部要件を緩和してWindows11のプレビュービルドをリリースしていましたが、要件確定後Windows11非対応となったPCに向けて、Windows Updateのブロックを開始しています。

参考「Windows 11 build 22000.194 adds update block for Virtual Machines in Beta channel」Neowin

つまり「裏技的手法でTPM認証を回避してWindows11をクリーンインストールした人」「途中の要件緩和でWindows11のインストールができた人」、「Windows11の仮想マシンを使っていた人」が、これ以上新しいWindows11ビルドにアップデートできなくなってしまったというわけです。

実際に私の環境(MacBook Pro Mid2015, VMWare Fusion Player 12.1.2仮想マシン)でも、ビルド22454.1000からアップデートができなくなってしまいました。

Windows Updateをしようとすると「このPCは現在Windows11のシステム要件を満たしていません – PCはTPM2.0をサポートしている必要があります」というウインドウが表示され、進めることができません。

Windows11要件外のパソコンでWindows Upadteのブロックをされている画面
これまで出てこなかったのに

Windows Updateの画面に「問題の修正」というボタンが表示されるようになりますが、これを試しても同じ画面が表示されるだけで解決できません。

Windows11のWindows Updateのエラー画面

この更新プログラムに問題が発生しました。問題を解決するには、「問題の修正」を選択してください。

Windows11のWindows Update画面より

どうやらWindows Update取得後、プログラムの適用前にシステム要件をチェックするように仕様変更された(?)ようです。

海外の記事「How To Replace appraiserres.dll in Windows 11 Setup」で紹介されている細工をすることでこの回避ができたので、方法をご紹介します。




【ご注意】

本記事で紹介する作業はすべて自己責任にてお願いします。

作業失敗によりいかなる損失が発生しても、当サイトは一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

作業自体は非常にシンプルで、Windowsのシステムファイル「AppraiserRes.dll」を、Windows10のものに置き換えるだけです。

「AppraiserRes.dll」のダウンロードは以下URLからどうぞ。

https://drive.google.com/file/d/1B60OVHl5ARhRI8vnOoOEvfQN3n-SF7za/view?usp=sharing

ダウンロードした「AppraiserRes.dll」を、C:\$Windows.~BT\Sourcesにあるものと置き換えます。

C:\$Windows.~BT\Sourcesは隠しファイルなので、表示されない場合はフォルダオプションから隠しファイルを表示する設定に変更してください。

Windows11のSourcesフォルダにAppraiserRes.dllを移動している画面

「ファイルを置き換える」をクリックして、置き換え(上書き)します。

慎重にやりたい方は、置き換え前のファイルをリネームしてバックアップしておいてもよいと思います。

Windows11のエクスプローラーで宛先には既に「"AppraiserRes.dll"という名前のファイルが存在します」と表示されている画面

システムフォルダのため、ファイル変更に管理者権限を要求されます。

「このフォルダーへ移動するには管理者の権限が必要です」の画面では「続行」をクリックします。

Windows11のエクスプローラーで「このフォルダーへ移動するには管理者の権限が必要です」と表示されている画面

「AppraiserRes.dll」ファイルの置き換えが完了したら、パソコンを再起動します。

再起動後Windows Updateを再度試したら、「あともう少しです」という今まで見たことのない表示が出るようになりました。

Windows11のWindows Updateであともう少しですと表示されている画面
説明どおり、2分(くらい)で自動的に閉じました
Windows UpdateでWindows11ビルド22463.1000をダウンロードしている画面
Windows11ビルド22463.1000にアップデートしている画面

無事、ビルド22463.1000にアップデートすることができました。

記事掲載時(2021年9月27日)最新ビルドです

新ビルド登場の都度にこの作業を行う必要があるのかは未検証なので、後日追記予定です。

→2021年10月5日追記

Windows11 Insider Preview Build 22471.1000がリリースされたのでWindows Updateからのアップデートを試してみましたが、「このPCは現在Windows11のシステム要件を満たしていません – PCはTPM2.0をサポートしている必要があります」というウインドウが再び表示されてしまいました。

「このPCは現在Windows11のシステム要件を満たしていません - PCはTPM2.0をサポートしている必要があります」のウインドウ画面

新ビルド登場都度「AppraiserRes.dll」の置き換えが必要になりそうです。

まとめ

Microsoftとギークのいたちごっこが続いている状態です

アップデート都度上記の作業を行うのは地味に手間なので、誰かがツールを作ってくれるのではないかと密かに期待しています。

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