熊本はお客さんがいるので何回か来たことがある。
でも何が美味しいどこが美味しいと語れるほどではない。
なので一般的に美味しいと評判のものを食べる。
阿蘇ロックの帰り。
宿を取った熊本駅に着いたのが夜9時を回っていた。
熊本は時短営業が解除されており、この時間でも酒が飲める店が開いているはず。
夜、酒を飲みながらだと、馬刺し一択。
駅近の雑居ビルの4階に行ったことのある店がある。
馬刺しもあるし海鮮もあるオールラウンドな居酒屋だ。
エレベーターで4階に着いて自動ドアを開ける。
レジにいたお店の人が「今日はもう終わったんですよ」と申し訳なさそうに言う。
仕方なくその下の階にあったお店に行くと、今度は大丈夫。
どうやらここは馬刺し推しらしい。
まずは生で。
あまり水分はとってなかったのでしみる。
うまい。
地のもの3点盛り。
辛子レンコン、山ウニ、一文字ぐるぐる。
一文字ぐるぐるが好き。
馬刺し3点盛り。
今や刺身で食べられる肉は馬ぐらい。
(鳥は店を選ぶ)
人の熱でいい塩梅。
天草大王という地鶏ブランドの塩唐揚げ。
しっかりとした歯応え。
馬鳥ときて、昼に牛は食ったんで、残るは豚かと。
で、豚足の唐揚げ。
やはり豚足はコリコリ軟骨をねぶれる焼き豚足に限るな。
締めは南関揚げの味噌汁。
これはいい締めだった。
路面電車で熊本城。
地震で崩れる前に一回行った。
その時とはだいぶ巡回のルートが違う。
まだまだ爪跡は至る所に残っている。
天守閣を含む主城は、何だか変形ロボのような質感。
黒くて鋭角。
熊本最後の食事は熊本ラーメンに決めていた。
駅までとぼとぼと歩いて戻る。
お邪魔したのは埼陽軒さん。
詩織ちゃんが幕が上がるの舞台挨拶で来熊した時に立ち寄ったお店。
王様ラーメンなるものを注文。
何が王様なのかはよくわからなかったが多分値段だろう。
一番高かったし。
それでも900円。
ちょっと懐かしい味。
今時の豚骨スープと違って、ちょっと臭かった時代の味と匂いだ。
お店を出ると、ちょっと先にあーりんが訪れた黒亭本店があって、そっちは結構並んでいた。
もうそちらに並ぶ胃袋もない。