もっと詳しく

 東京都内に「土砂災害警戒情報」が発表されました。「土砂災害警戒情報」が出たのは大島町です。

 この情報は、「命に危険を及ぼすような土砂災害がいつ発生してもおかしくない」ときに発表され、5段階の大雨警戒レベルのうち、危険度が上から2番目の「レベル4」に相当します。

 「土砂災害警戒情報」が発表された市町村では、「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険箇所」など、土砂災害が発生するおそれのある危険な区域に、市町村から「避難指示」が発表される可能性がありますので、今後の避難情報に注意するとともに、土砂災害に厳重に警戒してください。

 この情報で、土砂災害が発生する危険性の低い場所にいる人までもが避難する必要はありませんが、危険を感じた場合には、たとえ避難指示が出ていなくても、躊躇せずに安全な場所へ避難するなど身を守る行動をとってください。ただし、外に出て避難することがすでに危険な場合は、無理をしないで建物内にとどまり、上の方の階や崖や斜面の反対側の空間など、少しでも安全なところに移動して身を守ってください。

 なお、避難は、必ずしも「市町村が指定した避難場所へ行くこと」だけを意味するものではありません。自宅が、土砂災害に見舞われる危険性が低い場所にあるか、高層マンションなど頑丈で背が高い建物の上の方の階にある場合、自宅にとどまることも避難の重要な選択肢となります。

 一方、自宅にとどまることが危険な場合は、躊躇せずに家の外に避難してください。その場合、指定された避難場所だけでなく、安全な場所にある親戚や知り合い、友人の家やホテルなどに避難することも選択肢です。

 新型コロナウイルスの感染リスクがある中で、いわゆる「3密」を避けるためにも、避難場所以外の安全な場所への「分散避難」を考えてみてください。そして、自宅の外に避難する場合は、できるだけマスクや体温計、消毒液なども持って行くようにしてください。ただし、外に出て避難することがすでに危険な場合は、無理をしないで建物内にとどまり、上の方の階や崖や斜面の反対側の空間など、少しでも安全なところに移動して身を守ってください。

 避難場所へ避難することについては、新型コロナウイルスの感染リスクがある中で、強い抵抗を感じるかもしれませんが、状況によっては、避難場所へ逃げ込むことも、命を守るための手段の一つとしてためらわずに選択してください。災害の危険が差し迫った場合には、感染リスクを避けることよりも、とにかく命を守ることを優先してください。