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 比嘉愛未(35)主演の連ドラ「推しの王子様」(フジテレビ系木曜夜10時)。乙女ゲームを手がけるベンチャー企業の女社長・泉美が、自身の理想通りにつくった推しキャラのケント様にそっくりな航(渡辺圭祐=27)に出会うことで始まる物語だが、当初主演予定だった深田恭子(38)が適応障害で休業することを公表し、降板。急きょ代役で泉美を演じることになったのが、比嘉だ。

比嘉愛未「2行のセリフ」が言えなかった駆け出し時代

「最近の代役といえば、NHK大河『麒麟がくる』でしょう。沢尻エリカの代役で、川口春奈が帰蝶を演じましたが、ふたを開けてみると、〈川口でよかった〉の声がほとんどだった。『推しの王子様』の比嘉も、初回を見る限り、そういう評価になりそうな予感がします。仕事ができる女社長役って、深田よりむしろ比嘉の方がハマる気がしますもんね」(ドラマ制作会社スタッフ)

 実際、ネット上には〈知的な女社長っていう役柄が比嘉さんにぴったり〉〈代役でも何の違和感もない〉など、比嘉の好演に拍手を送るコメントが多い。

 比嘉はドラマの番宣のために、今月7日放送のバラエティー番組「突然ですが占ってもいいですか?」(フジ系)に出演。占い師の木下レオン氏から「中身はおじさん」と指摘された比嘉は、それを肯定。また、役者としての今後について木下氏から「もう覚悟はできているでしょ?」と問われた際には、「ここまで来たら、やりますよ」と力強く即答していた。ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏がこう言う。

「レオンさんの問いに答えた時の、あの強く真っすぐな目が、今回の役に対しての比嘉さんの意気込みを表しているように思えたんです。突然の代役だけれど、今回の主演は自分の女優人生の中でターニングポイントになる――比嘉さんはそう捉えているのでしょう」

「推しの王子様」は、原作のないオリジナル脚本だ。山下氏はこう続ける。

「番組ポスターを見る限りは、泉美と航の恋愛模様を描くラブコメかと思いますが、となると、気になるのが泉美の会社の副社長・光井を演じるディーン・フジオカさんの役どころ。〈おディーン様が恋の当て馬? なんて贅沢な世界!〉〈史上最強の当て馬、キター〉などと早くも視聴者は沸いています。ただ原作がないので、当て馬はおディーン様か、実は渡辺さんかは最後まで見ないと分かりませんよね」

 初回視聴率は6%台で今後に期待といったところだが、「こうした反応があるドラマは口コミ人気で後半から数字を上げてきやすい」(テレビ誌ライター)なんて声も。 これまではどうしても「コード・ブルー」のクールな看護師・冴島の印象が強かった比嘉。「推しの王子様」主演で、代表作が上書きされる可能性もありそうだ。