もっと詳しく

登山界・最高の栄誉 山野井泰史さんに「ピオレドール生涯功労賞」

 登山界の最高の栄誉と言われるピオレドール賞の授賞式がフランスで行われ、日本の山野井泰史さんが生涯功労賞を受賞しました。

記者
 「世界の名だたる登山家だけに贈られる賞に日本人の名前が刻まれました」

 27日、フランス南東部のブリアンソンで“登山界のアカデミー賞”とも言われるピオレドール賞の授賞式が行われ、日本の山野井泰史さんに生涯功労賞が贈られました。

 山野井さんはヒマラヤなどの山の巨大な壁に単独で挑み続けるクライマーとして知られ、2002年、ヒマラヤのギャチュン・カン北壁登頂後に凍傷で手足の指10本を失いましたが、その後も精力的に登り続けています。山野井さんは今回、「カリスマ性が顕著で、若い世代のアルピニストに道筋を示した」と評価されました。

登山家 山野井泰史さん
 「成功した登山もそうですけど、決めてくれた方が失敗した登山もちゃんと評価してくれてるので、そこがすごく僕には嬉しかったかなと思います」

 生涯功労賞は山野井さんで13人目、日本人としては初めての受賞です。