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リニア工事事故 業務上過失致死傷容疑も視野に警察など原因究明へ

 きのう、岐阜県のリニア中央新幹線の工事現場で作業員2人が死傷した崩落事故を受け、警察などは事故原因の究明を進めています。

 きのう午後7時半ごろ、岐阜県中津川市のリニア中央新幹線のトンネル工事現場で崩落事故があり、作業をしていた福井県美浜町の小板孝幸さん(44)が死亡、愛知県の52歳の男性が左足などを骨折しました。

 JR東海によりますと、崩落が起きたのは、「瀬戸トンネル」に工事資材を運ぶための作業用のトンネルで、5人で発破作業を行ったあと、地盤の点検中に土砂が崩れ落ちたということです。リニアの工事では、これまでにも崩落が発生していますが、死者が出たのは初めてです。

 この事故を受け、警察などは、原因を究明するため、けさから工事関係者に事情を聴いていて、トンネル内の安全が確認され次第、業務上過失致死傷の疑いも視野に実況見分を行う予定です。

JR東海 柘植康英 会長
 「亡くなられた方が出たのは重大で大変なこと。検証して二度と起きないよう万全な策を考えていかないといけない」

 JR東海の柘植会長はけさ、「重大な事故」という認識を示し、改めて原因究明を進める方針を明らかにしました。