KDDI総合研究所(KDDI総研)は23日、H.266|VVC対応のリアルタイムコーデックを使用し、4K動画の伝送に成功したと発表した。伝送に成功した映像はビットレート12Mbps、フレームレート60fpsのもの。VVCは最新の映像符号化方式で、現行の4K/8K放送やインターネットの映像配信サービスで利用されている「H.265/HEVC」と比較すると2倍の映像圧縮性能を持つとされる(KDDI総合研究所リリース、ケータイ Watch)。
同社は2020年9月にH.266|VVCに対応した4Kリアルタイムエンコーダを開発しており、同年の12月には4Kライブ伝送の実証実験に成功している。しかし、従来の手法では30fpsの映像伝送が限界だったという。KDDI総研はリアルタイムで行われる独自の画像解析処理を見直すことにより、現行の4K放送と同等の60fpsのフレームレートを実現したとしている。地デジの8K放送などの高度化や一定の帯域でより多くの番組を流すなどの効率化が期待できるとしている。
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