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街中で着用者を見ない日はない〈シュプリーム〉。ただ、ど真ん中のボックスロゴや派手なコラボものはちょっと着るのが気恥ずかしい……。今気になるのは、膨大なアーカイブに埋もれつつある地味なシュプリーム、いわば「地味シュプ」。編集部員・杉山が購入した一品をご紹介していきます。


セカストの下北沢店でサルベージしたスタジャン。

地味シュプ07_90s(?)のフード付きスタジャン

編集部で今年気になるアイテムとして、よく話題に上がるのがスタジャン。メンズの定番的なアウターですが、アメカジやプレッピーの流れがきている今、特に気になるアイテムです。厳密にはアワードジャケットやバーシティジャケットと呼ぶのが本流と言われても、やっぱり“スタジャン”が一番しっくり来ます。

〈シュプリーム〉も定期的にリリースしているので、この機会に昔のシーズンのスタジャンを掘ってみようと思い立ち、見つけたのがこの一着でした。もはや年代も不明なのですが、まあまあ初期のはず。2000年付近のおぼろげな記憶を辿ると、〈シュプリーム〉代官山店がある並木橋付近で着ている人をよく見かけた気がします。

印象的なのはフードのギミック。フードの端部から半分ほどはジップになっていて、開けるとセーラー風になるというデザインです。今改めて見てみると、数あるスタジャンのデザインの中でも、かなりレトロなディテール。あだち充や高橋留美子の漫画に出てくる登場人物が着てそうです。ジャンプでもマガジンでもなく、サンデーな感じというか。

購入以来、フードを開けて着るか、閉じて着るかのシュミレーションを姿見の前で繰り返しています。閉めて着るほうがシンプルなんだけど、開けて着るのもなんか味があるんだよなあ……の堂々巡り。どちらにせよ、早く涼しくなってほしいところ。早めにアウターをひとつ手に入れると、季節が深まるのが楽しみになります。


FACY編集部・杉山

歴代のシュプのスタジャンを見返していたら、他にもまだまだ欲しいモデルがありました。今狙っているのは2009年2011年。2次流通市場を引き続きウォッチする日々が続きそうです。