政府「要請あれば速やかに検討」、首都圏３県の緊急事態宣言

　神奈川・千葉・埼玉の３県が政府へ緊急事態宣言を要請する方向で調整していることについて、西村経済再生担当大臣は「要請があれば速やかに検討」する考えを示しました。

　「神奈川と埼玉と千葉で、みんなで緊急事態宣言を要請すれば、相当強いメッセージになるのではないか」（立憲民主党 玄葉光一郎衆院議員）
　「もし正式に要請があれば速やかに検討し、必要とあれば機動的に対応したい」（西村康稔経済再生相）

　きょう開かれた国会の閉会中審査で西村大臣は３県の知事とよく連携して対応するとしたうえで、要請が出された場合には迅速に対応すると強調しました。

　一方、きのう東京で新規感染者が過去最多を記録したことについて、政府分科会の尾身会長は医療の逼迫が起き始めていると警戒感を募らせます。

　「実は医療のひっ迫がすでに起き始めているというのが我々の認識であります。東京都においては入院の数が増えている。それから重症者の数も増えております」（新型コロナ対策分科会 尾身茂会長）

　さらに、尾身氏は宿泊療養者や自宅療養者なども急増していて、人の流れをさらに抑制することが重要だと指摘しました。

　「一般の人々にまだ十分にその危機感が伝わっていないことが大きいひとつの原因」（新型コロナ対策分科会 尾身茂会長）

　尾身氏はこのように述べた上で、危機感が共有できるようなメッセージを政府が打ち出す必要性を訴えました。