6月22日にKADOKAWA代表取締役社長に就任した夏野剛氏が「マンガの過激な性表現」の見直しを行う方針であると話したことで話題となっている。ABEMA TVで報道された番組上で少年誌の表紙に使用された水着グラビア写真がエロすぎるという話題からこの発言が出る流れになったようだ(ABEMA(該当する発言は29分頃から)、ABEMA TIMES、Togetter)。
具体的に発言内容は以下の通りとなっている。
グラビアよりも過激なマンガが日本は溢れている。で、それも含めてよくGoogleとかAppleの審査に通らないんですよ、日本のマンガとかって。だから、それも含めてちゃんと、どこまではやっぱり公共でいいんだけど、どこからはダメというのを、やっぱりもう一回このネット時代にふさわしく、ちょっと基準を作り直さないといけないのかなと感じますが、僕がいる出版業界は自由派、自由派ばっかりなんだけど、なんかちょっと引き直さないといけないのかなという感じはすごく受けている
といったもの。先のグラビア問題に対するコメントであるため、具体的にどの媒体にどのような対策をするのかといった内容は含まれていない。しかしKADOKAWAはエロゲー紹介などのメディアを所有していることから、この発言はインパクトがあったようで、ニコニコの代表を務めている栗田穣崇代表(ドワンゴCOO)は、同プラットフォームでは表現規制方針を現状から変更する予定はないとする声明を出している(ITmedia)。
またKADOKAWA本体からも27日、先のAbemaTV番組内での発言は夏野剛氏個人としての発言であり、KADOKAWA代表取締役としてのものではないとして、発言を打ち消すリリースが発表された。先の発言は、KADOKAWAの代表取締役の立場としては大変不適切な内容だったとしており、番組内での一連の発言は、KADOKAWAの事業運営方針と関連性はないとしている。夏野氏は事態を重く受け止め、21年8月から同10月までの期間、役員報酬額の20%を自主返納するとのこと(KADOKAWAリリース[PDF])。
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