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前回に引き続き、ウッドデッキ、小屋、フェンス、ガレージ&カーポートなどあらゆる作品の基礎を固めるための資材の数々を紹介。地味でごつい見た目のものばかりだが、作品をがっちりと支える重要な資材だ。

 

一般的な基礎石以外で作る独立基礎

湿気や雨水による土台の腐食防止、上部構造の水平維持ができれば、ほかの資材でも独立基礎材として使うことが可能。たとえばコンクリートブロックやコンクリート平板といった資材があてはまる。また、全体の水平が取れるなら自然石を流用するという手もある。

本来基礎材でない資材を基礎として使用する場合は、設置する方向に注意したい。たとえばコンクリートブロックを使用する場合は、上部からの重量に対して本来の強度が保障されるように空洞が上下に向くように使うことが大切。横倒しにして使うと、上からの圧力に対して強度が足りず、時間の経過と共に割れたり、崩れたりする可能性がある。また、高さが低い基礎材の場合、上部構造に湿気が及ぶおそれがあるので、基礎石の上に載る束柱を高くするなど考慮が必要だ。

 

<専用品の代わりに使える主な資材>

 

単管支柱台

上面に単管パイプを立てるための丸い穴があいた資材。ガードレールの設置にも使われ、形状的には束石の一種といえる

 

スライドブロック

上面の溝にボルトナットをかませ、看板などを固定できるようにしたコンクリート資材。室外機の土台としてよく使われている。長さがあるので基礎としても安定がいい

 

コンクリート平板

本来は道路の舗装、庭のステップストーン(踏み石)として使われる平板。60mm厚のものが一般的。ウッドデッキなどで、高さを抑えたいときに利用できる
基礎パッキンや鋼製束など(後述参照)とセットで使われることが多い

 

重量ブロック

JIS規格のコンクリートブロックの中で圧縮に対して最も強度がある。穴のなかにコンクリートを充填して、アンカーボルトなどを埋め込むことができる。写真は190×390×150mm幅のタイプ

 

コンクリート角材

歩道のエッジなどに使われるコンクリート製の角材。地先ブロックとも呼ばれる。写真は100×120×500mmのタイプ。長さがあるので基礎としても安定がいい

 

プラスチック製角杭

樹脂でできた角杭。ビスが効くので、腐らない掘っ立ての独立基礎として使用できる

 

フェンスブロック

本来はフェンスの柱を支えるためのブロック。上面にあけた穴は奥に行くほど狭くなるようにテーパーがついている。柱が止まったところで、柱の周囲にモルタルを打てば柱をしっかり固定できる

 

基礎石を自作してみよう!

製作費を抑えるために、基礎石自体を自作するという選択もある。簡単な方法はペール缶などにコンクリートを打てばそのまま基礎石として使える。もう少しスマートに作るなら木枠を組んでそこにコンクリートを打ち、コンクリートが固まったら木枠を取りはずせばOKだ。ここでは、厚めのボール紙でできたボイド管を使う基礎石作りを紹介。



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コンクリート土間の基礎

カーポートなどある程度の広さを持ったコンクリート土間を作る場合は、砕石を敷き込んで突き固めたあと、ワイヤーメッシュを配してからコンクリートを打つ。コンクリートは固さは十分だが、たわみに対する粘りがない。そのためワイヤーメッシュを入れずに作ると、車の重量が集中した部分が簡単に割れてしまう。

作業上のポイントは、コンクリートの厚みの中間部分にワイヤーメッシュを設置すること。スペーサーを利用してワイヤーメッシュを浮かしてコンクリートを打つようにしよう。また、平らにコンクリートをならすためには、一般的な左官コテでは小さいので、地面をならすトンボや土間ゴテと呼ばれる大型のコテなどを使うと効率よく作業できる。

 

<コンクリート土間で使う主な資材>

 

ワイヤーメッシュ

コンクリート土間のひび割れ防止に使用。6mm径や10mm径の鉄筋を150mm角の格子状に組んだ1×2mのものが一般的

 

鋼製束

腐食の心配がない鋼板製の束。高さの調節が可能。受け部分に大引きを取りつける

 

滑り止め加工用ゴム型

傾斜したコンクリート面に乾く前に押しつけて、滑り止めのくぼみをつける硬質ゴム製の型

 

プラスチック製スペーサー

高さ60mmと40mmで使い分けられる樹脂製のスペーサー

 

調整束柱

マルチポストとも呼ばれている。傾斜に合わせて高さの調整ができるのが便利

 

コンクリート土間の作り方






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*掲載データは2017年6月時のものです。