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 長い歴史を持つ五輪が今回の東京大会と同じく、大きな曲がり角を迎えたのは、1984年のロサンゼルス大会だった。今も続く1業種1社のスポンサー制度や大会マスコットの商品化などの新たな施策を次々と打ち出し、商業五輪の先鞭をつけたとされるのが、大会組織委員会の委員長を務めたピーター・ユベロス氏である。後に米大リーグのコミッショナーを務め、赤字続きの球団経営を黒字化したことでも知られる。